パ・リーグの2016年シーズン本塁打ランキングを紹介
この記事は2016年のプロ野球パシフィック・リーグにおける本塁打ランキングを、各選手ごとにおすすめの理由とともに紹介しています。
試合を華やかに彩るホームランを放つスラッガーたちの足跡を振り返り、プロ野球をより楽しむきっかけになれれば幸いです。
プロ野球の記事は以下のようなものもありますので、是非読んでみてください。
間もなくクライマックスシリーズを控えたプロ野球のペナントシリーズを振り返りつつ、読んでいただければ幸いです。
1位 レアード(39本)
鮨握りがトレードマークのパ・リーグ本塁打王
- 2016年に本塁打王を獲得した長打力
- 三塁手として守備での貢献度も高い
- 寿司握りのパフォーマンスはおなじみ

- メディア雑誌
- 出版・メーカー小学館
- 発売日2016-07-29
2位 メヒア(35本)
キューバから来た怪力スラッガー
- 2014年はシーズン途中からの加入ながら本塁打王を獲得している
- 2017シーズンから3年契約を結んだ

初年度はわずか106試合の出場で34本塁打を放ち、本塁打王を獲得し、救世主(メシア)として崇められた。今年は前半戦から絶好調でキャリアハイとなるシーズン35本塁打でリーグ2位となっている。
ホームラン競争でも優勝しており、長距離ヒッターとしての才能は凄まじいものがある。
純粋に遠くに飛ばす能力はバレンティンと並んで12球団でトップではないでしょうか。コーナーの難しい球を打ち損じたように見えてもスタンドまで運んでしまう純粋なパワーは凄まじいものがあります。
昨シーズンは本塁打こそ稼いだものの、打率は低迷し、さながらデストラーデを髣髴とさせる成績でした。
3位 ウィーラー(26本)
コミカルなキャラクターで人気を集める楽天の主砲
- 2013年までヤンキースでプレイ
- 楽天の主砲として2016年26本塁打を記録
- ハクション大魔王に似ているともっぱら評判

昨年は2軍で過ごすことも多かったが91試合で14本塁打を打っており、今年はほとんどフルにシーズンを戦い抜きリーグ3位の26本塁打を放っている。
チームにも上手く溶け込んでおり、投手よりも野手の方が日本球界への適応が難しいと言われているが、2年目にしてほぼ適応したと言ってもいいだろう。
貧打かつパンチ力にかける楽天打線の中で、現在のところ26本塁打と唯一の2桁本塁打を打っている。もしもウィーラーがいなければ楽天打線に脅威を感じられないかもしれない。
豊かな感情表現でベンチやお立ち台での不思議なキャラクターも人気を博している。
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- 出版・メーカーリバプール株式会社
- 発売日2012-12-25
3位 松田宣浩(26本)
常勝軍団ソフトバンクの元気印
- ガッツ溢れるプレイでチームを引っ張る
- 歌舞伎打法とも呼ばれ、空振りの後のケンケンは好調の証
- 2015年には自己最多の35本塁打、94打点を残した

松田も今や33歳でベテラン選手の域に差し掛かっているが、ここに来て長打力を上げてきている印象がある。昨年は自己最多の35本塁打、今年はそれに次ぐ27本塁打を残している。
以前統一球でほとんどの選手の本塁打がガタ落ちした時に、むしろ本塁打を増やした珍しい選手でもある。
昨年より成績は落としているが、李大浩が抜けて、長打力がガクンと落ちたソフトバンクにとって無くてはならない存在。野手の主力戦力に外国人選手がおらず、長打力が乏しくなってしまった上に、昨年FAでメジャーに行っていたらソフトバンクは相当な貧打と言われていたのではないか。
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- 作者松田 宣浩
- 出版・メーカー廣済堂出版
- 発売日2013-09-18
5位 中田翔(25本)
リーグ優勝した日ハムの不動の4番
- 30本近い本塁打を毎年記録する高い長打力
- 2014年には打点王を獲得し、2016年にも打点王の獲得が有力視される
- 投手時代には151kmを記録した強肩を武器に、守備の評価も高い

レアードや大谷らの飛躍もあって4番打者としての責任を果たせず、4番落ちすることもあったが、打率.251ながら本塁打25、打点110という高い数字を残しており、ほぼ間違いなく打点王のタイトルを獲得するはず。
4番という立ち位置や破天荒なキャラクターから批判を浴びることは多いが、チームや監督からの信頼は絶大で精神的な支柱としても大きな存在だった。
なんだかんだ言ってほぼ毎年25本塁打以上はコンスタントに残しており、長打者としての自力は高い。もともと高校までは投手であり、最近までバッティングがあまり好きではないと発言していたりする。
本人は打点にこだわっており、110打点を上げているのはもっと評価されていいと思う。
- メディア単行本
- 作者中田翔,インタビュー・構成 鷲崎文彦
- 出版・メーカー徳間書店
- 発売日2012-01-19
6位 浅村栄斗(24本)
積極打法が売りの西武の中軸
- 2013年にブレイクし、110打点を上げて打点王を獲得した
- 2016年も2013年に次ぐ成績で打率.304、24本塁打を記録している
- 守備の評価も高く、ユーティリティ性に長ける

ファーストストライクから積極的に振っていくスタイルで、出塁率こそ上がらないが、打率は.309という高い数字を残している。本塁打も2013年に次ぐ成績で、今年は再ブレイクの年と言っても良いだろう。
もともと守備の評価も高く、一塁と二塁を守れるユーティリティ性があり、非常に使い勝手に良い選手。走塁意識も高く盗塁数もそれなりに残しているので、もっと評価されていい選手だと思う。
今年はキャリアハイとなった2013年の27本塁打に迫る24本塁打を記録し、リーグでも6位となっている。どっしりとした構えから鋭いスイングでスタンドまで運ぶバッティングがカッコイイですね。
まだ26歳と若く、今後本塁打王も狙える逸材です。
- メディアムック
- 出版・メーカーベースボール・マガジン社
- 発売日2014-05-30
6位 デスパイネ(24本)
デスパいい〜ね (・∀・)イイネ!!
- キューバリーグでは屈指の強打者として英雄的扱い
- 日本でも自慢の長打力で本塁打を量産
- お立ち台での「デスパいい〜ね」は名物

2メートル級がひしめく助っ人外国人の中では175センチと小柄ながら、高い長打力を持っています。
キューバでは日本よりも試合数が少ないにも関わらず10年で220本塁打を打っており、首位打者も2度獲得するなどキューバの至宝とも呼ばれていました。
今シーズンは3年目にして初めて日本球界でのシーズンに専念し、現時点で既にキャリアハイとなる24本塁打、90打点を上げており、ロッテの絶対的な主砲として存在感を発揮しています。
また、ヒーローインタビューでは「デスパ、(・∀・)イイネ!!」はもはや恒例です。
ナバーロが色々やらかしているせいかより聖人具合が目立っている。キューバの選手はグリエルのような問題児もいれば、セペダのような聖人もいて、デスパイネは聖人側の選手だと思う。
8位 大谷翔平(22本)
常識を超えた日本が誇るスーパースター
- 球速165kmはプロ野球史上最速
- 2リーグ制以降初となる2ケタ勝利2桁本塁打を記録
- 2016年は完封でチームの歴史的逆転優勝を決めた

もはや説明不要の日本が世界に誇る2刀流選手。本職の投手では毎試合160kmオーバーを記録し、今年はついにNPB史上最速となる164kmを達成している。野手としてもフルに出場していないにも関わらず打率.322、本塁打22本と手法級の活躍をしている。
プロ入り当初はまだ素材の選手だからどちらか片方に絞るべきという意見で二刀流が支持されることはほとんどなかったが、活躍するにつれて二刀流の肯定意見が多くなってきている。ダルビッシュを始めとしたトップレベルの選手ですら否定しており、二刀流としての活躍はそれだけ常識を超えたものといえる。
スター選手らしく大舞台に強く、今年はホームラン競争優勝、オールスターのMVPだけでなくチームのリーグ優勝を決める完封勝利を達成している。名実ともに日本球界の宝である。
途中出場や途中交代もある中で、100試合ちょいで400打席にも満たない中で22本塁打を打っている。フル出場換算なら30本塁打を超えており、日本屈指のスラッガーに上り詰めた。
もともと練習では中田翔よりも遥かに飛ばすと言われており、潜在能力なら日本ナンバーワンと言われていたのを、今年の成績とホームラン競争で嘘ではないことを証明してしまった。
漫画よりも漫画な選手、それが大谷。
- メディア単行本
- 作者日本ハムファイターズ
- 出版・メーカー扶桑社
- 発売日2015-03-26
9位 中村剛也(21本)
6度の本塁打王に輝いた長打力が武器の「おかわりくん」
- ずんぐりした体型と本塁打を量産するプレーから「おかわりくん」として有名
- プロ野球歴代3位の本塁打王6度獲得
- 規定打席に到達した年は全て本塁打王を獲得している

2桁本塁打すら珍しかった統一球の時代に50本近い本塁打を打っていた化物。あれがもし飛ぶボールだったら王貞治の記録を抜いていた可能性もあったといっても大げさではない。
その時に、中村は体格に目を奪われがちだが本当は技術が凄いから打てるんだと言われていたけど、フルスイングしないでスタンドに運べる日本人は少ないしやっぱりパワーが凄いと思うんだよなあ。
もっと評価されるべきランキングNo1の選手(自分調べ)。実績的には松井秀喜レベルなのだが、なぜか一流であっても超一流とは見なされない傾向がある。まあ今年の成績だけ見たら本塁打の一芸だけなので説得力はないのだが…。
- メディアムック
- 出版・メーカーベースボール・マガジン社
- 発売日2012-06-29
10位 T-岡田(20本)
豪快なバッティングを持つ浪速のゴジラ
- 22歳でシーズン30本塁打を早熟のパワーヒッター
- 名前のTとはティラノサウルスの学名T.rexに由来している

本塁打王取って、長らく低迷して、また復活してきたという経歴でてっきり30才超えているのかと思ったらまだ28才と若手から中堅くらいの年齢。覚えば高卒3年目でホームラン王というとんでもない選手だったんですね。
FUJIWARAのフジモンそっくりな顔なのに奥さんは物凄い美人だし色々羨ましい。ああいうごつい男って意外とモテるのね。
高卒入団3年目の22歳のときに33本塁打、96打点を記録してホームラン王に輝き、次代のパワーヒッターとして期待されていたが、好不調の並が激しく、それ以降は一定の本塁打数こそ記録しているものの精彩を欠いている。
今年はキャリアハイの3年目に次ぐ成績として打率.287、20本塁打、76打点という高い成績を残している。日本人として数少ない怖さを出せるバッターであり、オリックスの主砲として高い貢献を果たした。
11位 柳田悠岐(18本)
2015年トリプルスリーを達成したパ・リーグのスター選手
- 2015年トリプルスリーを獲得して流行語大賞に選ばれた
- 日本人離れしたパワーが武器で、何度も特大のホームランを打っている
- 強肩も武器で走攻守全てが一流

日本人離れした身体能力を持ち、特にフルスイングは外国人選手顔負けの迫力です。走塁も2年連続で30盗塁を達成しており、守備も持ち前の強肩で2年連続のゴールデングラブ賞を獲得している、走攻守全てが一流の怪物選手。
今年はやや成績を落としていますが、それでも終盤戦を怪我で離脱しながらも打率.306に18本塁打を記録しており、特にフォアボールが多く出塁率は.446という非常に高い数字になっています。走塁と守備は健在で十分活躍したといっても良い一年でしょう。
終盤戦に薬指の骨折でごっそり抜けてしまったり、前半戦は警戒されすぎてフォアボールの山を築いたりと不遇な年となったが、それでも18本塁打を記録しているのは流石。あれだけフルスイングするから飛ぶのはよくわかるが、むしろコンスタントに3割以上打てるのが不思議で仕方ない。やっぱり才能があるんでしょうね。
- メディア単行本
- 作者西日本新聞社
- 出版・メーカー西日本新聞社
- 発売日2015-12-11
11位 内川聖一(18本)
球界最高峰のバットコントロールを持つ巧打者
- 史上二人目となる両リーグでの首位打者を獲得
- 7年連続で3割を達成しているように、卓越したバットコントロールを持つ
- 右打者としては史上最高打率である.378をマークしている

右打者としては最高打率を持ち、さらに7年連続の3割達成は歴代3位で右打者としては最長という、まさに球界を代表する右の巧打者。まだシーズンが残っているので最終的には分からないが、今年も3割をキープしており、安定して3割以上が見込める希少な選手。
長打力も武器であり、今年はチーム2位となる18本塁打も記録している。
今年は自己最多に迫るホームランのペースだが、ヤフオクドームのホームランテラスに助けられている印象。まあホームランテラスがあっても他の球場と同じくらいなので、今までが厳しすぎてたのだが。
13位 糸井嘉男(17本)
日本人離れした身体能力を持つ「超人」
- 彫刻のような肉体と、日本人離れした身体能力から超人と呼ばれる
- 投手としてプロ入りも外野にコンバートして成功を収めている
- 極度の天然キャラとしても有名

かつては山田哲人や柳田悠岐よりも、糸井嘉男こそがトリプルスリーに最も近い男と呼ばれていた。芯で捉えたときの打球は日本人離れしていると評判で長打力も高く評価されていたが、案外自己最多は19本塁打となっている。
今年はそれに迫る17本塁打を記録しており、超人健在をアピールした。
顔は老けて来ているが、プレイは相変わらず若々しく、走攻守全てが未だ健在なのをアピールした。特に得点圏打率が非常に高く、.373と非常に勝負強いのも魅力的。なぜこんなに凄い選手を日ハムが放出したのかは未だに謎として残っている。
14位 陽岱鋼(14本)
高い身体能力を武器に走攻守全てが一流のオールラウンダー
- 台湾籍ながら日本の高校に在籍し、ドラフト1位で日ハムに入団
- 台湾では野球大国日本で活躍していることもありスター選手
- 身体能力を活かした守備力は球界屈指と言われる

走塁と守備はもはや超が付くほどの一流なのは言うまでもないが、今年は打撃の調子もよく打率.292に14本塁打を記録している。中田翔が調子を落としているときには聖域だった4番にも一時座った。
名実ともに日ハムの代表選手であるが今年FA権を取得しており、日ハムは宣言残留を認めていないことから去就が注目されている。
体は特別大きいわけではないが、シーズン25本塁打を記録したこともあるなど長打力にも定評がある。台湾の原住民であるアミ族の出であるが、アミ族は身体能力が高いことで有名なんだとか。
- メディア単行本
- 作者陽 岱鋼
- 出版・メーカー廣済堂出版
- 発売日2013-06-01
14位 山川穂高(14本)
少ない出場機会で本塁打を量産する「おかわり2世」
- 中村剛也と同じ西武所属で、パワフルなバッティングとずんぐりした体型からおかわり2世と呼ばれる
- 2016年は49試合出場ながら14本塁打を記録している
- 書道とピアノが特技と意外に多才

これまで2軍では本塁打王となるなど結果を残していたが、1軍では結果を出せずにいた。しかし2016年は飛躍の年となり、わずか49試合の出場ながら14本塁打を打っている。もちろんこの通りにいくわけではないが、フル出場していれば40本塁打を超えて本塁打王ペースだ。
芯に捉えた打球は日本人離れした飛距離となるようにパワーヒッターとしての素質は十分なので、来季は20本塁打超えを期待したい。
おかわり2世と呼ばれるだけあって、中村剛也と類似している点が多い。
パワーヒッターであること、体格がほとんど同じであること、意外と足が速いこと、などがあげられる。おかわり君も年齢的にピークを過ぎてくる頃で、その時期にちょうど台頭してきたのでそろそろ入れ替わりがある時期かもしれない。
16位 秋山翔吾(11本)
シーズン最多安打記録を持つ西武のアベレージヒッター
- 2015年シーズンに216安打を放ってシーズン歴代最多安打記録を樹立した
- もともとは守備、走塁の評価も高いオールラウンダー
- 顔がうなぎに似ているということからうなぎグッズも販売されている

昨シーズン216安打を放ってプロ野球シーズン歴代最多安打を記録した外野手。もともとはバッティング以上に守備と走塁の評価が高く、特に強肩はリーグ屈指の武器となっていた。
今シーズンは前半戦打撃不振に陥り、2割前半に低迷していたが尻上がりに調子をあげていき3割近い数字を残している。去年からすれば物足りないかもしれないが、もともと打撃が目覚ましく良かった選手ではないので、それなりの数字に落ち着いた印象がある。
盗塁も18個決めており、走攻守にわたってチームに貢献している。
昨年シーズン安打記録を達成しているのでシュアなバッターというイメージがあるが、意外とホームランも残していて、二桁本塁打は今シーズンで3度目。身体能力が高い選手なので、自力があるのだろう。
17位 吉田正尚(10本)
小さな体に見合わぬパワプルな打撃でインパクトを残したルーキー
- 2016年にドラフト一位でオリックスに入団
- 半分に満たない出場機会ながら打率.294、本塁打10本を記録

左ふくらはぎや腰椎の故障などルーキーながら怪我に悩まされた1年となったが、少なく試合出場ながら打率.292、本塁打10という素晴らしい成績を残している。単純計算でフル出場していれば20本以上打っている計算となる。
高梨や茂木などルーキーの活躍が目立つパ・リーグだが、滑り込みで新人王候補にも名乗りを上げている。
身長は173センチと小柄だが、体が既にプロとしてできあがっている。スイングスピードが早く的確に捉えた球は悠々とスタンドに運ぶ大型新人。
大学日本代表でも4番に座っており、アマチュア時代から高く評価されていた。
17位 森友哉(10本)
170センチの小柄な体から本塁打を量産する怪物君
- 捕手ながら松井秀喜となる高卒2年目での通算20本塁打を達成
- 2015年に高卒2年目にしてオールスター人気投票で最多得票
- 高卒2年目の最多得票は史上初

小さな体とは対照的なスケールな大きなバッティングフォームと鋭いスイングでホームランを量産する怪物君。昨年は高卒2年目ながらDHに専念して出場し17本塁打を打っています。
今年は前半戦不調ながら尻上がりに調子をあげていき、打率.292、本塁打10と及第点の成績を残しています。ここのところ若いバッターの突き上げが多くて野球界が盛り上がってきましたね。
ちなみに高校時代は大阪桐蔭で藤浪とバッテリーを組んで甲子園連覇に貢献しています。(藤浪より一学年後輩)
プロ入り前にJRの駅で目が不自由な老人がホームから転落したのを救出したこともあるナイスガイ。普段はおちゃめな性格でファンからの人気が非常に高い。
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- 発売日2015-09-12
17位 長谷川勇也(10本)
高い打撃技術を持つ左の巧打者
- 2013年首位打者・最多安打獲得
- 同年の安打数は198安打を記録
- 打撃技術には強いこだわりがあり、選手の中での評価も高い

長谷川と言えばアベレージヒッターのイメージがありますが、キャリアハイの2013年には19本塁打を打つなど案外ホームランを打てる選手でもあります。今年は10本塁打を記録しています。
ただ安定して出場した割に打率が.276とさほどでもないのが気になるところ。一時期は甘い球は大抵打っているイメージがありましたが、昨年から3割を割り込んでいます。
バッティングに入る前のルーティンとバッティングフォームがカッコいい選手。バットを構えて肩をブルブルっと震わせるところがいかにも打撃職人っぽくて好き。バットコントロールも非常に高い。
17位 今宮健太(10本)
高い身体能力から驚異の守備範囲を誇るソフトバンクのショート
- 持ち前の身体能力から、常識を超えたファインプレーを連発する守備力
- 高校時代は投手として154kmを記録した強肩を持つ
- 一方で打撃は長年の課題となっている

課題だった打撃は徐々に改善されていて、今年は初めて本塁打10本の大台に乗せています。ただし打率・出塁率ともに決して高い数字ではないので打撃が武器、とまではいきませんね。
ただスター性のある選手で守備だけでお金が取れる数少ない選手であるのは確かです。
打率は相変わらず悪いが、意外とパンチ力のある打撃で、本塁打10本でランキング17位につけています。ソフトバンクは今年本塁打が少なめで、案外チーム4位という結果。体格の割にはよく打っているのではないでしょうか。
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- 出版・メーカーベースボールマガジン社
- 発売日2016-05-28
17位 ナバーロ(10本)
韓国野球で活躍したお騒がせ外国人選手
- 韓国野球では走攻守全てで活躍した
- ロッテでも長距離砲として期待されたが、拳銃所持による銃刀法違反という前代未聞の事態で出遅れた

韓国野球では外国人選手初の二塁手ゴールデングラブ賞受賞に加え、48本塁打、盗塁22と大活躍したことを受けて、ロッテが獲得している。しかしこの男、今シーズン最もお騒がせした外国人選手と言ってもいいだろう。
2月のキャンプシーズン中に拳銃の持ち込みが発覚して銃刀法違反で取り押さえられるという事件を起こし、その後も婚約者の出産に立ち会うために一時帰国した際に音信不通になるなど首脳陣を呆れさせた。
パワーは申し分なく、推定160メートルの特大ホームランを打つなど才能の片鱗は示した。79試合の出場で10本と本塁打自体はまずますだが、守備も打率も壊滅的でCSの出場もほぼないと言われている。
去年はフランシスコで今年はナバーロかというお騒がせっぷりだった。(フランシスコよりは大分まともではあるのだが)
バッターの外国人選手は2年目に適応してキャリアハイとなることが多いが、レアードもこれがキャリアハイとなるかは分からないが、2年目にしてホームラン王獲得を確実なものとし、打率も3分ほどあげるなど、日本球界にほぼ適応している。
来季も残留が確実視されており、2年で5億円を目安に調整が進んでいる。
去年は本塁打こそ31本だったものの、打率が低くさながら扇風機のようだったが、今年は本塁打も増加しており、なにより打率がかなり改善しているのが素晴らしい。
寿司が好物で本塁打を打った後に行う寿司握りのパフォーマンスはもはやおなじみ。1塁コーチャーも寿司握りのパフォーマンスで応える。