仙台の大福「喜久福」を語る
仙台の伊達なお茶屋「お茶の井ヶ田」の有名な生クリーム大福、「喜久福」について綴ったエッセイです。
はじめて食べたときのこと
普段大福なんてあまり食べない私が大福を食べたのは、久々に帰省した実家でお茶しよう〜となった時。母が冷蔵庫から出してきたお菓子、それが喜久福でした。
母の淹れるお抹茶は美味しいので、どちらかというとお菓子よりお抹茶が楽しみで、一緒に遊びに来ていた友人とおしゃべりしながらお抹茶を待っていました。大福かー、ちょっとお菓子には重いよねとか思いながら食べて思わず一瞬無言になり「えっ」「おいしい」「うわ」
本当においしい時は言葉が短い。
私は今まで食べてきた大福はなんだったんだと思うほどの衝撃を受けました。大福の正解といったらこれだ!!と友人も絶賛。もう、口にした時のふんわりとした感じ、あんと抹茶のしっとりと絡む感じ…。思い出すだけでうっとりします。
母はあらあらよかったねと、以前からたまに食べることがあるようで私たちの感動をよそに冷静にお抹茶を点てていました。なぜもっと早く出会わなかったんだろう…としばしお抹茶を飲みながら無になるほどでした。
大福とは
そもそも大福って冷蔵庫から出てきた時点で固くて残念なはずという固定概念がありました。そこまで大福好きなわけではないけど、巷で美味しいと言われる大福は食べてきた私、それまでの私の中のトップは青山の「まめ」の大福でした。
けれど人気店なので買うまでに並ぶし売り切れ続出だし、当然手にした時点が1番美味しいので、売り切れる前に午前中に買って仕事を終えてお土産に…なんてしてると美味しさが半減します。
まして豆大福を冷蔵庫に入れてしまったら外側のもちだけでなく豆が固くなり風味が完全に失われます。そう、大福は時間との勝負というお菓子。
喜久福を手に入れる
実家で食べた喜久福は頂き物だったらしいが、喜久福はなんとお取り寄せできて冷凍で販売しているとのこと。購入して、食べたい時に冷蔵庫で2時間ほどで解凍する。これ最高だと思います。
お客さんが来る前に冷凍庫から冷蔵庫に移すだけです。今まで大福を出そうとしたら(出したこと記憶にないけど)みなさん当日に購入していたはずです。それが簡単に、しかも絶対おいしい。
味は抹茶、生クリーム、ほうじ茶、ずんだの他、期間限定で何種類かあります。オススメは仙台だしずんだ、そしてお茶やさんなので抹茶もほうじ茶もすごく美味しい。
実際に仙台に行く
好きになりすぎて仙台に行きました。実際には喜久福が目的ではなく出張のついでだったのですが仙台で「あっここは喜久福の街」と思い出して近くの店舗へ行きました。
お店は普通のお茶屋さんなので、喜久福を知らなかったら入らなかったかもしれません。中に入ると店員さんがお茶を出してくれて、飲みながら商品を選ぶことができます。私は迷うことなく冷ケースの前へ。なんと1個から気軽に購入できます。
個包装になっている点もいい。その時は3つ購入して1つを新幹線の中で、帰ってから家族と1つずつ食べました。仙台=牛タンでしたがこれからは喜久福だと思います。あと余談ですが駅のお寿司やさんも新鮮で安くておいしい。牛タンて輸入品だし。
まとめ
そんなに大福好きではなかった私が自信を持ってオススメします。ぜひ一度食べてみてください!
