2016年10月11日

広島対DeNAは新しいプロ野球の象徴!クライマックスシリーズの見所を解説

25年ぶりのリーグ優勝に湧いた広島東洋カープ。優勝を決めた試合の視聴率は広島地区で平均60%、最高71%という記録的な数字となり、世間を騒がせました。

そんな広島にクライマックスシリーズの決勝ラウンドで対するのは横浜DeNAベイスターズ。かつては勝率3割ほどの超がつくほどの弱小球団でしたが、キャプテンの筒香を筆頭にリーグ上位になるまで実力をつけてきました。

両球団とも若手の成長が著しく、地域密着型で観客の熱も高いという特徴があります。そんな新しい時代の幕開けとも言える両球団によりクライマックスシリーズの展望を書いてみました。

2016年のセ・リーグのクライマックスシリーズはDeNAの劇的な勝利によって、リーグ王者の広島にDeNAが挑むという構図になりました。
これまで弱小球団だった広島とDeNAがセ・リーグの日本シリーズ進出をかけて戦うなんて少し前まで想像もできなかった光景です。

でもこの二球団のことを知ると、スター不在なんて言われるプロ野球がいつもよりもっと楽しく見られると思い、記事を書いてみました。

球団史上最高の観客動員を記録し続ける

日本のプロ野球は戦後日本のプロスポーツを象徴するスポーツとして長らく国技として君臨してきましたが、その実セ・リーグ、特に巨人の一極集中が続いた時代でもありました。
今でこそパ・リーグには連日多くのお客さんが詰めかけていますが、90年代まで観客動員数が数千人で、外野席で寝っ転がっている観客もいるほどに閑散としていた時代が長く続いていました。

松井やイチローなど誰もが知るスター選手がメジャーリーグに流出したことでプロ野球人気は低迷した、という風に言われることも多いですが、実のところ巨人や特定選手への人気の一極集中がなくなっただけで、プロ野球全体の観客動員は一度は下がったものの、それ以降は右肩上がりになっているのです。

特にこれまで低迷していた球団はここにきて球団史上最高の観客動員数を毎年のように更新しています。それこそクライマックスシリーズの決勝ラウンドで戦う横浜DeNAと広島東洋カープなのです。

例えば広島は「カープ女子」なんていう言葉ができる以前の2012年の観客動員数を見ると1試合平均22,000人ほどで1年合計で159万人ほどの動員でしたが、2016年は1試合平均30,000人、合計で216万人を動員するまでになっています。
MAZDA Zoom-Zoom スタジアムは満員で32,000人ですから、常にほとんど満員を動員しているということになります。

横浜DeNAは2011年には1試合平均15,300人ほど、1年合計で110万人だったのが、2016年には1試合平均27,000人、合計で194万人を動員しており、わずか5年でほぼ倍増させています。

人気低迷なんていう声はどこ吹く風で、ほぼ毎年最高記録を更新し続けているのです。特に横浜ベイスターズは親会社がTBSからDeNAに交代して以降は、目に見えてサービスが改善し、親子連れや仕事帰りのサラリーマンといったカジュアルなお客さんが急激に増えています。
東京ドームで行われた巨人とのクライマックスシリーズファーストステージでは、ビジターとは思えないほど観客席が真っ青なDeNAカラーに染まっており、巨人の応援団をしのぐほどの歓声がこだましていました。

プロ野球=巨人という構図は終わり、地元に根ざした球団をファンが支えるという時代になっています。
また親会社も単なるスポンサーとして赤字を垂れ流し続けるのではなく、しっかりとファンサービスをすることでファンをスタジアムに呼び込み、お金を落としてもらうことで健全な経営が求められるようになっています。

お金にものを言わせて強力な選手を獲得するよりも、球団に愛着のある選手が活躍したほうがファンは喜びますし、球団の経営にも良いでしょう。広島とDeNAこそまさに生え抜きの選手が花開き、ファンの心を掴んでいる代表的な球団でもあります。

思いもよらぬ若手選手が台頭

広島、DeNAともに若手選手の台頭が著しく、チームの台頭を象徴するような選手が沢山存在しています。

広島の鈴木誠也はその最たる例でしょう。昨年までレギュラーが危ぶまれる選手だったにも関わらず、今年は打率.335、本塁打29、打点95と主要3部門全てリーグ上位の成績を残し、広島の優勝に大きく貢献しました。

また丸佳浩や菊池涼介は二人で「キクマルコンビ」と呼ばれ、走攻守でチームに貢献し、女性人気も非常に高まっています。特に菊池涼介の守備は人間離れしており、絶対に取れないであろうヒット性の当たりをアクロバティックに取ってアウトにしてしまう様は圧巻です。

もちろんDeNAも負けてはいません。
主砲で本塁打王・打点王の二冠王に輝いた筒香嘉智はまだ24才ながら、選手の絶対的なキャプテンとしてチームを引っ張っています。高卒7年目での44本塁打はあの松井秀喜を超えるほどで、WBCでは日本の4番として期待されています。

外野手の桑原やショートの倉本も予想外に台頭した若手選手です。どちらも守備がウリの選手でしたが、打撃面の成長が著しく、桑原は2桁本塁打、倉本は3割近い打率を残しています。

投手では石田、今永といったルーキー、2年目の投手が先発ローテーション入りし、しっかりと勝ちを稼いでいます。初めてのクライマックスシリーズでも動じずに安定感のある投球をしており、広島との決勝ラウンドでも注目です。

このように開幕前には「今年はあまり活躍できないのではないか」と思われていた若手が思いもよらぬ飛躍を遂げた両チームでもあります。

野球は難しいスポーツで、ちょっとした気の迷いからバッティングフォームを崩してスランプに陥ることもあれば、突然今まで取り組んできたことが実を結んで躍進することもあります。試合の中で成長する、というのも大げさではなく、クライマックスシリーズを通じて新たなスターが誕生するかもしれません。

盤石の広島 vs 勢いのDeNA

見所満載の両チームですが、やはり地力の差は圧倒的に広島でしょう。広島は若手選手の勢いに加えて黒田や新井といった経験豊富なベテランも存在しており、非常に脂が乗ったチームです。
2位に17.5ゲーム差をつけて優勝した広島はセ・リーグでは群を抜いており、DeNAは文字通り総力戦でからくも巨人を破っていますが、広島とまともに戦えば為す術なくやられてしまうはずです。

まして今回は横浜から遠い広島ともあれば、スタジアムは広島ファン一色でさらに広島の選手を後押しするのは間違いありません。
しかしDeNAは就任初年度のラミレス監督を含めて意外性でここまで勝ち上がってきたチームであり、何が起こるか分からないという可能性を秘めています。

このようにセ・リーグのクライマックスシリーズはいつになく楽しみな対戦となっていますので、もしもこの記事を読んで「野球見てみようかな」と思われたのなら幸いです。

2016年シーズンのセ・リーグで活躍したプロ野球選手をランキング形式で紹介
2016年シーズンのセ・リーグで活躍したプロ野球選手をランキング形式で紹介
この記事は、運営チームとユーザーの投票によって「おすすめ」された、2016年シーズンに活躍したセ・リーグの球団に所属する選手を、ランキング形式で紹介しています。 プロ野球の記事は以下のようなものもありますので、是非読んでみてください。 【パ・リーグ】活躍した選手 / 打率 / 本塁打 / 投手勝利数 【セ・リーグ】活躍した選手 / 打率 / 本塁打 / 投手勝利数 いよいよ大詰めのプロ野球のペナントシリーズを振り返りつつ、読んでいただければ幸いです。

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