サマーレッスンから見るPlayStation VRの可能性
いよいよ明日の10月13日にPlayStation VRが発売されます。
初回出荷分が少ないこともあり、まだ実感があまりない方が多いかもしれませんが、私は非常にVRを楽しみにしています。
というのもニコニコ闘会議と超会議でそれぞれVRを体験することができて、これまでのゲーム機器とは全く違う次元のゲーム体験がもたらされることをそこで知ったからです。
まず個人的に一番驚きだったのは、例えばジェットコースターの映像をVRで見た時にまさしく本物のジェットコースターに乗っているような感覚があり、ジェットコースターに合わせて体が傾いてしまったり、急降下するときには体が浮いているような気さえしました。
これまでのゲーム機における「ハイエンド」という言葉は、一方向的にゲーム機が高い性能を持ち、ゲームソフトがハードの高い性能を活かせるものであることがハイエンドだと見なされてきましたが、VRを体験したことによってこれまでのゲームの進化の方向性が全く変わるのではないかと強く感じました。
PlayStation VRのラインナップを見ると、最初のうちは大作系のVRソフトは全く揃っておらず、VRの体験に特化した安価なソフトが多くなっています。(もちろん徐々にFF15やバイオハザードといった日本の方々にもおなじみの大作ソフトがVR対応するみたいなので、興味はあるけどソフトがちょっと…という方は様子見すると良いと思います。)
無料で配信されるソフトも多いので、それらを試してみるのも良いかもしれませんが、私は中でもサマーレッスンにとても興味を持っています。
一応弁解させていただくと、私はときメモなどの恋愛シミュレーションゲームをやったことはありますが、露骨に性的なゲームは苦手でそれ止まりの人間です(笑
それでもサマーレッスンの映像を見た時に、反射的に「これはすごい!」と思って、何度もPVや色々なサイトの情報を漁ってしまいました。
単に性的な魅力のあるゲームというと、しあわせ荘の管理人さん。などの方がより顕著なのですが、私だけでなく実際に動画サイトあんどの評判を見ても、サマーレッスンの方が評判が良いみたいです。
ではなぜサマーレッスンがこれほど魅力的なのか少し考えてみました。
リアルなシチュエーションにドキドキする
しあわせ荘の管理人さん。の方はキャラデザが濃かったり、シチュエーションがあまりに現実離れしているのに対して、サマーレッスンは日本のサブカル文化に根ざしていて、女子高生の家庭教師というシチュエーションと聞くとちょっと親近感すら感じてしまいます。
実際に体験会のレポートによると85%くらいの人が「緊張して何もできなかった」というくらいにリアリティーのある映像になっているそうです。
通常,こういったゲームの先行試遊会となると,ゲームの細かい部分までくまなく探ろうとする人が多く集まるのだそうだが,サマーレッスンではおそらく85%以上の人が初見から3回くらいのプレイでは「緊張してまったくなにもできなかった」のだという。
本物の人間と接したときの経験が想起され,キャラクターに嫌われたくないという意識が出てきているらしい。
引用元: http://www.4gamer.net/games/277/G027751/20150707051/
そもそもゲームは現実に体験できないことを、プレイヤーを通して体験することが楽しいことなのに、VRをつけると余りにもリアルすぎて緊張してしまうっていうところが凄いですよね。
確かにサマーレッスンの仕草や口の動きを見ると本当の女子高生が動いているみたいで、よく出来ているゲームだなあといつも感じてしまいます。
ちなみに金髪の美女のキャラクターも反響を読んでいて、こちらは「アリソン」という名前だそうですが、当初配信されるパックは女子高生の「宮本ひかり」だけだそうです。
ただ昨年の技術デモではアリソンとコミュニケーションできるシーンが公開されていたので、どこかしらのタイミングで追加パックとして配信されると思います。(初回パックを購入していれば無料なのか、さらに料金が必要なのかなどは不明です)
アリソンも何だか奥ゆかしさがあっていいですよね。アメリカ人に日本語を教えるというシチュエーションにドキドキしそうです。
PlayStationの可能性
このようにPlayStation VRはこれまでのゲームの進化の方向性とは異なる、新しい可能性を提示しています。ただリアルになっていくゲームに対してもう飽きちゃった、というような人にこそオススメの端末です。
ネックなのはPlayStation4とVRをあわせて買うと7万5000円くらいしてしまうので、ライトな層にとってはなかなか手が出しづらいところでしょうか。これはオキュラスなどの先行製品に比べると安いのですが、ハイエンドなコンピューターとVR機器をセットにするとどうしても高価になってしまうところがVRの課題ですね。
FacebookやGoogleもVRに力を入れていて、インターネットでもVRが楽しめる未来はそう遠くなさそうです。VR元年と言われる2016年はまだまだ楽しめそうです。
