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下村湖人の記事 1件
『次郎物語』は、そのタイトルの通り、次郎という名前の少年の成長を描いた物語です。昭和11年から、作者である下村湖人が亡くなる直前の昭和29年まで連載されました。
一般的には子供向けの、児童小説と思われがちな作品ですが、大人にとっても充分に価値のある小説だと言えます。子供や若者は主人公である次郎の目線で読み進めることができますし、子供のいる大人ならば次郎を通して我が子の内面に触れるような気持ちがすることでしょう。
作中には立派な先生が何人も出てきて、まるでお説教じみた話をする場面もあるので、ちょっと堅苦しくて敬遠してしまいたくなるかもしれませんが、一度手に取ってもらえれば、きっとその面白さの虜になること請け合いです。2016年10月現在、Amazonのサイト上での評価は、上巻・中巻が5点満点中の5点、下巻が4.5点となっています。
2016年10月27日