昭和のアニメと平成のアニメの特徴とは?
アニメーションは時代と超えて日本の文化として長く親しまれてきました。その中で時代とともに作風や絵柄はどんどん変化しています。
この記事では昭和と平成という時代の節目において、アニメーションはいかに変化していったのかを考察しています。
昭和のアニメ
この時代のアニメは単純な内容のアニメがほとんどで、どの年代の方が観ても内容が分かるような作品で、描写も現代の物と比べたら単調な色彩の様な感じに見えます。
古いものでは「鉄腕アトム」「サリーちゃん」「秘密のアッコちゃん」「アルプスの少女ハイジ」等、そして平成の現在まで続いている「サザエさん」これらは本当に息の長いアニメですね。
ストーリーは、私達にも起きる様な日常を描いているのに、何故か見入ってしまうのは、ある意味凄いアニメなんだと思います。
他にも数えきれない程のアニメがありましたが、子供心に難しかった内容のアニメは「未来少年コナン」です。
これは宮崎駿のアニメで、宮崎アニメは大好きなのですが、一つ一つ内容が難しいです。なので、サリーちゃん、とか、アッコちゃん、とかのアニメと比べたら、すぐに理解出来ない事が多かったです。
昭和のアニメといえば、スポ根ものが多かった気がします。
「アタックNo.1」「ドカベン」「エースをねらえ!」「キャプテン翼」「スラムダンク」等。
他にもまだまだ沢山ありますが、観ていた子供達はその度にそのアニメに影響されて、バレボールをやったり、サッカーに没頭したり、とアニメの影響は本当に凄いなっと今思い返せば、つくづく感じますね。
プロのアスリートで、この時代のアニメを観て影響され、その道に入った人も少なくはないと思います
平成のアニメ
最近のアニメは本当に描写が綺麗ですよね。
凄く手が込んでいるだけでなく、技術も上がっているせいか、本当に絵画の様な風景になっていたりします。話のほんの数秒の風景で、本当に細かいところまでが描かれていて、凄いなと関心する事ばかりです。
今話題になっている「君の名は。」は年代関係なく観られているようで、現在のアニメは子供達が観るだけの昔のアニメとは違う、内容も奥が深いものがあるのだと思います。
最近のアニメーション映画、既に地上波でも放送されている「バケモノの子」も、バケモノの世界は心が綺麗で、単純なのに対して、人間の世界は暗く心の闇が深いという世界観の違いがよく分かるように描かれていると思いました。
その中でも、人との繋がり、人ではないバケモノであっても、繋がりが大事だという現代人にはどこか欠けている事を、よく描いている作品だと感じました。
これは昔も今もあまり変わらない展開ですが、モンスターと人間、や何かの神様と人間、といったストーリーが多いですね。
モンスターが可愛らしいキャラクターになって人物と一緒に何かを起こしていくという、いわゆるファンタジーの世界観はいつでも観る人達を惹きつけるものがありますね。
お気に入りのアニメ
様々なアニメの名前を挙げてきましたが、私の好きなアニメは、宮崎駿のアニメです。
描写も綺麗ですし、何しろこの方のアニメーションは本当に細かい!
色付けをしていくのにも本当に時間をかけて作業をするそうですし、キャラクター一つを選ぶにも、本当に産みの苦しみの如く悩んでいる姿をテレビのドキュメンタリーで拝見しました。素人のこちらにはよく分からない世界ですが、一つの作品には想像がつかない手間暇がかかっているのですね。
そして、この方の作品は主人公とかの描写はハッキリしているのですが、回りの小物が本当に細かくかかれていて、食事シーンなんかはとても美味しそうに描かれて、観ているとお腹がすいてくるような気がします。部屋の中の画や、キッチンの画なんかはここまで細かく描くのか!と思う程細かいところまで描かれていますし、感心するを通り越して感動すらします。
ストーリー的にはその時代の世の中の問題とする内容の事を題材にして、自然と人間の関わり方や、生き物との関わり方。人と人とな繋がりなどを時には楽しく、時には意味深いストーリー展開で表しているところは宮崎アニメの特徴で、面白さの一つではないでしょうか。
ただ、面白く観ているだけだと気がつかないままになってしまいますが、何回か観ているうちに、いろいろな角度からストーリーがみえてきて、そしてやっと一つの作品がまるまる分かっていく、といった感じになります。
以前に宮崎駿さんがテレビで、「僕の作品は年に1回観てくれたら良い」と言っていましたが、それは自分でも実感になっていて、大好きな宮崎アニメはちょくちょく観たいアニメ作品の一つになっています。