2016年10月21日

ゲンナディー・ゴロフキンはこれからのボクシング界を引っ張っていく大物だ。

ボクシングの世界で無敗のまま引退した「フロイド・メイウェザー・ジュニア」。彼が去ったボクシングの世界はまさに戦国時代。各階級で様々な猛者達が次なるボクシング界のスーパースターになるべく戦っている。

大注目はゴロフキン

そんな中、注目されるのが「カザフスタンのハードパンチャー、ゲンナディー・ゴロフキン」である。
日本ではあまり馴染みがない選手かもしれないが、ミドル級という世界でも選手層の厚い階級において、その絶妙な距離感、圧倒的なパンチ力で次々と挑戦してくる猛者達を退け、チャンピオンとして君臨している。

観る人を魅了するボクシングスタイル

ボクシングの醍醐味とは何か?と考えた時に、やはりKOは大きな比重を持つと言える。ボクシングにおいての強さは、ただ相手を倒せばいいというわけではなく、いかに攻撃を喰らわず、相手を制することが出来るかという部分にもあるが、90年代に活躍した「マイク・タイソン」のように強烈なパンチで相手をキャンバスに沈めるような試合は見ているだけで血が滾る。

そんな試合を現在の様々な「強さ」が存在するボクシングの世界で体現出来るのが、ゴロフキンである。

ロシア系ボクサーの最先端に立つ男

以前はアメリカやメキシコなどがボクシングの先進国として伝説に残るような選手を輩出してきた。
しかし、近年ではイギリスや旧ソ連の様々な国から毛色の違う「強い」ボクサー達が現れ、世界のボクシングを席巻している。

とくにロシアンスタイルのボクサーは大きな骨格、強いフィジカル、そして荒々しいファイトスタイルを持つ。その最前線に立つのがゴロフキンである。

ゴロフキンというボクサー

ゴロフキンの特徴は、その好戦的なファイトスタイルであり、ドッシリとしたオーソドックスな構えから、相手としっかり向かい合い、打ち勝つというものだ。目の肥えたアメリカのボクシングファン達の間でも評価はどんどん上がってきている。

またリング外では、紳士な対応と甘いマスクで、誰に対しても気持ちのいい対応をしてくれる選手でもあり、まさしく「王者」に相応しい要素を持っている。

世界が認める強さ

アメリカの有名ボクシングの雑誌において「パウンドフォーパウンド ランキング」という、全階級を通し誰が1番強いか?というコラムにおいても常に上位をキープし、その評価の高さを物語っている。

日本のボクシング事情

私自身ボクシングの練習をしていることもあり、ボクシングという競技には並々ならない愛情があるが、国内でのボクシング人気は低下している気がしてならない。

草食系男子と言われるような、ファッションや美容に興味がある、優しい、血の気の無い爽やかな男子が評価される日本では仕方ないのかもしれないが、「雄」である以上、やはりボクシングを始めとした格闘技に少しでも興味が出てくれると嬉しいと考える。またゴロフキンの試合をそんな日本中の男達に紹介したいと考える。

これからのボクシング界とゴロフキン

今やミドル級ですっかり敵無しとなったゴロフキンだが、世界のトレンドとして複数階級制覇ということも考えられ、各階級のスター達とのビッグマッチも期待される。
さらにはロンドン五輪の金メダリスト「村田諒太」がプロになり、闘う階級もゴロフキンと同じミドル級。ボクシングファンとしては是非観てみたい試合であり、期待もかかる。

ボクシングというスポーツは、ハングリー精神や、選手一人一人の思いを強く感じることが出来る素晴らしい競技だと考える。

是非この「ゲンナディー・ゴロフキン」という希代の名ボクサーに注目してもらいたいと共に、ボクシングというスポーツの更なる発展を心待ちにしている。

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