ファイナルファンタジーIXに思いを寄せて
ファイナルファンタジーIXが発売されたのが、2000年7月7日。
早いもので、16年の月日が経ちました。
当時、初期のプレイステーションで発売されたファイナルファンタジーIXを起動した時、映像の美しさにとても感動したことを覚えています。当時からゲームは好きな方でしたが、ロールプレイングゲーム、そしてファイナルファンタジーシリーズの中で、初めてプレイしたのが、このファイナルファンタジーIXでした。
16年たった今でも、わたしは何度も、何度もプレイしなおしています。そして、何度はじめからプレイをしても飽きることがなく、いつも楽しんでプレイをしています。
ここでは、今の時代も色褪せることのないファイナルファンタジーⅨの魅力をたっぷりと紹介できれば、そして皆様に興味を持って、ぜひ遊んでもらえればと思います。
美しい映像と音楽
ファイナルファンタジーⅨの魅力といえば、当時は革命的だった映像美だと思います。
今日、ゲーム業界の急速な成長もあり、非常に高画質な映像でゲームを楽しむことが出来ます。しかし、当時は、まだプレイステーションや64しかなかった時代。ゲームの世界=デフォルメされたキャラクターの世界、という考えを良い意味で裏切られる作品でした。プレイステーションであそこまで綺麗な映像が再現できるのか、子供ながらに非常に感動した記憶があります。
特に、ディスクをプレイステーションにセットし、電源を入れた瞬間に流れるオープニング映像。そして、民族音楽のような独特の、耳にするとなかなか忘れる事の出来ないゲーム音楽が流れ、これからプレイするファイナルファンタジーⅨのワクワクした気持ちを盛り上げてくれます。
ゲーム内で流れる映像は、それは素晴らしいものですが、同時にゲーム内の音楽も素晴らしいものばかりです。ゲーム音楽が過去最多の140曲あり、1つのオリジナルサウンドトラック(4枚組)には収まり切らず、カットされた曲たちは後に別のオリジナルサウンドトラックとして、発売されるほど、人気の高いものでした。また、作曲は全曲、植松伸夫が手がけています。ファイナルファンタジーの次作でも、植松伸夫が作曲したものが使われていたりしますが、作品の曲を全曲作曲するのは、ファイナルファンタジーⅨが最後の作品となりました。
ゲーム内のCGムービーは、ゲーム内でも特に盛り上がる大事なところに使われるのですが、そこで使用される曲は、すべてオーケストラの生録音を使用されており、ムービーの盛り上がりに、さらなる拍車をかけてくれています。
独特な世界観
ファイナルファンタジーⅨの世界観は、とても独特なものです。
まるで、おとぎ話のような、名前の通りファンタジーの世界です。どこか不思議で、そして憎めないキャラクターたちが、不思議な世界です生活をしています。
しかし、話の内容としては、ダークでヘビーな部分もあります。全てを手に入れるために行われる暴力、それから対抗するための暴力、つまり戦争が物語中ではキーワードとなっています。世界を巻き込んでの戦争は、実はある人物の陰謀で起こってしまうのですが、それを突き止め、その人物を止めに行くのが、主人公たちの役割です。
戦争で破壊されていく街を見るのは、かなりショッキングなものがあります。特に、今まで主人公たちが普通に生活していた街が跡形もなく消えてしまうのは、ゲームの中での出来事だとしても、ショックは大きいです。それでも、このような事からも目を背けず、現実を見る事で私たちの中でも大きく成長できる要因になるのではないか、と思います。
戦争を通じての人間ドラマは、心苦しいですが、私たちに何かを気が付かせてくれるものがあります。
個性的なキャラクターたち
ファイナルファンタジーⅨに出てくるキャラクターたちは、みんな個性的なキャラクターたちばかりです。
特にゲーム内の主要なキャラクターたちは、全員非常に魅力的で、素晴らしいキャラクターばかりとなっています。そのキャラクターたちは、みんな自分の中での悩みや弱さを持っています。それを仲間に話すキャラクターもいれば、自分の中で抱えているキャラクターもいます。
その悩みや弱さを、旅を通じて、気が付かされ、目を背けたいようなことが起こっても、目を背けず、自分と向き合い、仲間に助けられながらも、自分の足で進んで成長していく、そんな姿に心が打たれます。
特にの主人公である、ジタン・トライバルのゲーム内で綴られるストーリーは、本当に考えさせられるものがあります。ジタンは、ゲームが始まった時から、いつもかっこよくて、強く、仲間たちから信頼され、頼りにされているキャラクターです。まるで、弱みや悩みでもないかのような、完璧なキャラクターなのですが、物語も終盤、最後の最後で衝撃の事実が発覚します。
ネタバレになってしまうので、この場では詳しく書くことができませんが、プレイヤーである私たちも、本当にビックリする、当事者であれば絶望してしまうような事実が分かります。
それを知ってしまったジタンは、今まで誰よりもかっこよくて、誰よりも頼りになったキャラクターだったはずなのに、一気に弱り、自暴自棄になり、言ってしまえば、ただのヘタレになってしまいます。
今までのジタンでは考えられないような発言を仲間にし、ついに仲間を捨てて一人でどこかにいってしまいます。追いかけていった仲間が何を言っても、心を閉ざし、自分の殻に閉じこもってしまうのですが、今まで、散々ジタンに、助けられてきたキャラクターたちが、今度は力を合わせて、ジタンに心を開くように呼びかけます。その場面で流れる音楽も、ジタンの心情をうまく表現しており、その音楽とシーンが合わさり、忘れられない名シーンの一つになっています。
また、旅の仲間たちはジタン以外に、あと7人。
全部で8人のメンバーで旅をしていくのですが、ジタン以外の7人全員に、同じような弱みや悩みがあり、それをなんとか克服しようと、前に進もうとするシーンがあります。また、仲間たちには老若男女問わず、年齢性別様々な人物が、色々な悩みを持っています。
全員違った悩みをもっており、きっと自分に似たような悩みを持っているキャラクターがいると思います。自分のお気に入りのキャラクターを見つけ、そのキャラクターと一緒に成長していくことが出来る、そんなゲームだと思います。
最後に
以上、3点が私が皆様にオススメしたい大きな理由となっています。皆様にも、これを読んで、ぜひファイナルダンタジーⅨに興味を持っていただき、実際にプレイして頂ければと思います。
ゲーム難易度的にはそんなに難しいこともなく、きちんとレベル上げをしていれば、ゲーム中に進めなくなってしまう、ということはほとんどないと思います。ゲーム初心者という方でも、始めやすい難易度のゲームであると思います。
ファイナルファンタジーシリーズは、その後さかのぼって前作を、またどんどん発売されていく次作もプレイしました。もちろん、その中でも大好きな作品はあります。いいなと思える作品にも出会いました。
もちろん、ファイナルファンタジーシリーズ以外のゲームも、ロールプレイングゲーム以外にも、たくさんのゲームをやりました。当たり前のように、素晴らしい作品が多いですし、またやりたいなと思う作品はたくさんありました。
しかし、胸を張って大好きだー!ずっとずっと何回でもプレイしたい!と思える作品は、ファイナルファンタジーⅨだけです。私の大切な、そしてこれからも大切にしていきたい作品の一つです。
プレイステーション3や4、プレイステーションポータブルのうようなポータブル機、またiPhoneのような通信端末でも、アーカイブソフトとして配信されており、いつでもどこでも、プレイすることが出来ます。当時から比べると、非常にお手軽に始められる金額で購入することが出来ます。ぜひ、この機会にダウンロードして、プレイして頂きたく思います。
そして、機会があれば、ファイナルファンタジーⅨをプレイした皆様と集まって、どのキャラクターのどこが好きか、どこのシーンにグッときたか、どの音楽が好きかなど、オリジナルゲームサウンドトラックをかけながら、話し合いたいと思っています。
あなたも、私の大好きなファイナルファンタジーⅨの世界を大好きになってくれますように、お気に入りのキャラクターが出来るますように。