破天荒すぎる実況スタイルで人気のニコニコゲーム実況者M.K.Rを徹底紹介
「アッヒヒョ!フィーグーだよ! 」という某ねずみの国の犬そっくりの声がお馴染みの実況者と言えばM.K.Rさんです。
M.K.Rさんは2014年にニコニコ動画デビューをし、スプラトゥーン実況などで多くのファンを獲得しています。ニコニコ動画は世界でも先駆けて実況プレイを流行させた動画サイトですが、それゆえ新規の有名実況プレイヤーが参入しづらくなっているとも言われています。
M.K.Rさんはそれをものともせず人気実況者の仲間入りを果たした、今最も勢いのある実況者さんです。
M.K.Rとは
M.K.Rさんとは一言で説明すると、とんでもなく破天荒な実況者です。おそらく自分ですら設定を把握していないこともしばしばあるほど場当たり的な実況スタイルが特徴的です。
名前の由来はMとKとRの人格を有する多重人格者という設定から来ています。なぜ多重人格になったのかというと、神が「M、K、R」の成分を渡したためというよく分からない理由です。
それぞれMの成分、Kの成分、Rの成分に分かれているので、一応その設定を説明します。
Mの成分
M.K.Rさんの代名詞でもある「フィーグー」の人格はMの成分とのことです。アッヒヒョが口癖となっており、声や口調はミッキーマウスに登場するグーフィーそっくりですが、グーフィーではありません。
お尻の大きな女の子が好きだったり、無脊椎動物だったり、肺を飛ばすことができたりと意味不明な設定がたくさんついていますが、おそらく本人ですら設定は把握していないと思います。
なぜか歴史の知識が豊富で飛鳥時代を中心とした歴史にゆかりのある登場人物が度々登場します。
例えば「中臣鎌足の聖徳太子絶対殺すブレード」や「中臣鎌足と歌川広重が合コンをした際に作られたというカフェラテ」という名前のブキを駆使してスプラトゥーンでは活躍しています。当たり前ですがMの成分が作り出したブキであり、スプラトゥーンでそのような名前のブキは存在しません。
Kの成分
普通の人格で唯一の良心です。元プロボクサーという肩書を持っているそうです。
M.K.Rさんの動画の最後では動画コメントや広告に対する返信を行うのですが、ここではMの人格はでてこないでKの人格が行うため比較的安定した動画となっています。
ただし前方後円墳の歌といった創作歌を突然歌い出すなど、Mと同様に飛鳥時代の知識が豊富なようです。
Rの成分
可愛い女の子で中学生という設定です。最新の3サイズは400、200、100となっていて発言するたびに3サイズが変わるのが特徴です。
あまり安売りしないらしく、出現率が低めなのが特徴です。
このように全く統一性がなく、おそらくM.K.Rさんですら場当たり的に作っている設定なので、傍から見ると何を言っているのか全く訳が分からないと思います。ただ破天荒な実況者さんだというのは分かってもらえるかと思いますので、説明させていただきました。
M.K.Rのプロフィール
M.K.Rさんが初めて動画を投稿したのは2014年9月25日で「【ゆっくり実況】スマブラ3DS 魔理沙のガチ部屋奮闘記 part1」というタイトルの動画を投稿しています。
タイトルの通り、当初は声ありの実況動画ではなく、機械音声であるゆっくりが実況するというゆっくり実況のスタイルでした。その後はお馴染みのスプラトゥーンで声ありの実況に変わっています。
M.K.Rさん自身のプロフィールは謎が多く残されていますが、いくつかの情報を入手しました。
未成年飲酒疑惑?
当初25歳の社会人だと名乗っていたみたいですが、実際には2015年時点で20歳になったとのことです。
これは友達のニコニコ生放送に出演した際に、「生放送を切ったドッキリ」企画が行われていて、そこでM.K.Rさんが生放送が切られていると思っている時に本名と「成人おめでとう」という会話がされてしまったことで発覚しました。
実はこれまでM.K.RさんはTwitterで25歳と名乗っており、お酒の席にいたことなどをツイートしていました。しかしその時点では成人していないことで発覚したため、未成年にも関わらず飲酒をしていたのでは?という疑惑が上がってしまったのです。
その後M.K.Rさんは生放送で自身の口から、これまでの飲酒発言や年齢は未成年だとなめられてしまうと思い、成人のフリをしていたということが語られています。そのため未成年飲酒に関しては本人が否定したことになります。
M.K.Rさんにとっては災難でしたが、インターネットでの個人情報の管理の難しさがよく分かる事例です。
M.K.Rの顔出し?
M.K.Rさんは同じスプラトゥーン実況者であるSIGUMAさん、カフェさん、ストナさんと共に「YOUNG☆MAN」というチームを組んでおり、スプラトゥーン甲子園という公式の大会に出場しています。
その時に顔出しをしているのですが、その画像がこちら。
真ん中のダボダボの服を着てミニーの仮面を被っているのがM.K.Rさんです。他にも動画で同じスタイルの格好をしていることはありますが、これ以上の顔は露出していません。
この画像ではわかりづらいですが茶髪で髪型が決まっていて、なかなかのイケメンでは?と推測しています。
M.K.Rの動画
M.K.Rさんは当初、大乱闘スマッシュブラザーズ for 3DS/Wii Uのゆっくり実況プレイヤーとして知る人ぞ知る存在で、そこまで広く知られる存在ではありませんでした。また有名実況者となるキッカケとなったスプラトゥーン実況も実は当初はゆっくり実況で投稿されています。
そんなM.K.Rさんの人気が爆発したのは意外な所からでした。
ココア神拳
「[Splatoon]Aランクガチローラー勢のガチ部屋8割必勝講座 #2」というタイトルで投稿された動画ですが、唐突に人気が出たのは「ココア神拳」と呼ばれるある使い手にやられてしまったからです。
これは「お前はもう死んでいる」で有名な有名な北斗神拳から来ています。北斗神拳の奥義を食らった相手は自分の死すら気づかない内に葬り去られてしまうのですが、これがスプラトゥーンで起きたものが「ココア神拳」です。
原理としてはネットワークの遅延を意図的にか偶発的にか起こすことで、自分の操作と対戦プレイヤーの操作にラグを生じさせ、こちらは普通に操作しているだけなのに、相手からすればまだ攻撃すらしていないという状況を作り出すことができます。
その使い手のプレイヤーのハンドルネームが「ココア」という人で、あまりにもそのような現象が相次ぐために、スプラトゥーン界隈で一部知られる存在でした。
そんなココアさんとマッチングしてしまい、あり得ないようなキルの取られ方をするのが上記の動画です。通常プレイでは絶対に起こり得ない状況を次々とココアさんが起こし、M.K.Rさんが何度もキルを取られるシーンが衝撃的だったために、一躍注目される存在となりました。
もちろん一度注目されるだけですぐに消えてしまう実況者さんも多いのですが、M.K.Rさんの動画は面白い!ということで、この知名度を次回以降の動画にも活かして今では不動の人気実況者となりました。
プレイスキル
ネタキャラに特化しているため、プレイスキルは実はそれほどでもないのでは?と思われる方がいるかもしれませんが、M.K.Rさんは複数のブキでスプラトゥーンのウデマエがカンストしているほどの高いプレイスキルを持っています。
いつものフィーグーのキャラクターを貫いていてプレイも雑になると思いきや、動画を見ていただければ分かる通り、プレイはめちゃくちゃ上手いです。特にローラーを得意としていて相手を次々と倒していく様は爽快です。
筆者もスプラトゥーンをプレイするのですが、ここまで上手い人はなかなか見かけたことがないです。
任天堂が主催する公式大会である「スプラトゥーン甲子園」にも出場しており、第一回は東海ブロックで決勝戦進出、第二回も準決勝進出するなどその腕前は高く評価されています。
あんな突拍子もないキャラクターでなくても、いつかは人気が出ていたのでは?とすら思わされます。
フィーグーやり
またもう一つ、唐突に注目を集めたことがありました。
それはスプラトゥーンの実況者大会において、余りに強すぎることで知られる胎児さんらが組んだチームにM.K.Rさんらのチームがボコボコにされてしまったときのことです。
胎児さんは名うてのスナイパーのごとく、対戦相手を次々と倒していくのですが、この時プレイヤー名ではなく「スプラシューターやり」というように、この武器の人を倒したよという風に報告していました。
しかし、なぜかM.K.Rさんに対してだけは「フィーグーやり」というようにフィーグーと名指ししていたことが妙に面白く、一部で熱狂的な人気を生みました。
それ以来、胎児さんだけでなくスプラトゥーンプレイヤー全体に、相手を倒したときに「〜やり」という言葉が浸透しています。胎児さんのTwitterも「やり たいじ」という名前になっており、全てがM.K.Rさんの影響…とまではいきませんが、その何割かはフィーグーによるものだと思います。
ちなみにフィーグーことM.K.Rさんはこの時、心を完全に折られてしまったので、フィーグー=弱いというイメージが残ってしまいがちですが、前述の通りプレイは凄く上手いです。
スプラトゥーン以外の実況
M.K.Rさんはもちろんスプラトゥーン以外の実況も行なっており、どれも高い再生数を記録しています。実はスプラトゥーン実況で人気を博した実況者さんの多くはスプラトゥーン以外では人気が出ないことが多いのですが、M.K.Rさんは基本的にどのゲームをやっても人気のなので、頭一つ抜けている感じがします。
ただしM.K.Rさんは失踪癖があって、途中でシリーズを打ち切ってしまうことで知られています。例えばフィーグー、ではなくグーフィーが登場するキングダムハーツシリーズはPart6を最後に失踪してしまいました。
逆に最近では失踪癖を逆手に取って、マゾゲーと名高いダークソウルをカフェインさんと二人で実況するというものを投稿しています。こちらは無事に最後まで完走しています。
最近では流行りのスマホゲーム/PCゲームであるシャドウバースの実況を行っています。こちらは現在進行系なので、今からM.K.Rを見る方で、シャドウバースをプレイしている方にはおすすめです。
ニコニコ生放送
M.K.Rさんはニコニコ生放送も頻繁に行っています。
コミュニティ名は「夢の世界」ということで、どこかフィーグー的なものを感じるネーミングとなっています。
雑談配信や普段動画では投稿しないマインクラフト配信、また仲の良い実況者さんとの思わぬコラボも見ることができます。最近ではニコニコ本社に同じく人気実況者のはんじょうさんと訪れるという企画の配信もありました。
M.K.Rさんをもっとよく知りたい!という方はニコニコ生放送もチェックしてみてください。
まだニコニコデビューしてから2年ほどで、これからますます人気を獲得することも期待されるM.K.Rさんは今後も要チェックです。