「コロニーな生活」でお出かけを楽しく
私のお気に入りは、「コロニーな生活」という携帯電話・スマートフォン向けの「位置ゲー」です。
ひきこもりがちだった私は、このゲームと出会って外出するのが楽しいと思えるようになりました。
コロニーな生活とは
コロニーな生活は、株式会社コロプラが提供しているゲームのひとつです。
仮想のコロニーを建設し、人口を増やして発展させていくゲームです。
たまに隕石が降ってきて酸素などの資源供給施設や家やアイテムを破壊すると、住人がコロニーから出て行ってしまいますのでこまめにお世話をしなければいけません。
GPSの位置情報を使って移動距離を計測し、「1km=1プラ」の仮想通貨が支給されるので、それを使ってコロニーを維持するアイテムなどを購入します。
また、位置ゲーの特徴を生かした「お土産」「スタンプ帳」などのお楽しみ要素も満載です。
コロニーな生活との出会い
私がこのゲームと出会ったのは2009年で、「コロニーな生活☆PLUS」という名称だった頃です。
携帯電話でネットをしている時にこのゲームの広告バナーを見て、興味を持って登録しました。
最初の頃は、「プラ」をたくさん持っていませんので、コロニーを自力で維持するのが難しく、すぐに飽きてしまいました。
数日してログインしてみると、他のコロニーのプレイヤーが人口維持に必要な「資源」を補給してくれて、アイテムをプレゼントしてくれていました。
相手のコロニーの掲示板にお礼を書き込みすると、「私も初心者の頃は先輩コロニーにたくさん助けてもらったから」とお返事をくださいました。
ゲームなのになんだか温かい気持ちになり、先輩コロニーの方々に教えてもらいながら、「コロニーな生活☆PLUS」にはまって行きました。
ゲームなのにアウトドア
「コロニーな生活」の特徴は、なんといってもGPSの位置情報を使った「位置ゲー」であるという点です。
仮想通貨のプラを集めたり、隕石から逃げたりするためには、1km以上のリアルな移動が必要です。
私は当時大学院生で、自宅アパートと大学を往復し、休日は自室に引きこもるだけの生活をしていました。
そんな私でしたが、「コロニーを守る」という使命が与えられたことによって、「ちょっと遠くのコンビニまで散歩するか……」と、外出するようになりました。
また、都道府県がいくつかのエリアに分けられていて(世田谷地域、文京地域など)、そのエリアで位置登録をすると、「スタンプ帳」が塗りつぶされていきます。
スタンプ集めがしたくて、休日に鉄道の1日切符を購入して出かけるようになりました。
無料のお土産集めからリアルお土産集めへ
「コロニーな生活」では、ゲーム内で仮想のお土産集めができます。
例えば、月島で位置登録をすると、「もんじゃ焼き」、秋葉原では「メイド服」など、その土地にちなんだものをプラで購入できます。
購入したお土産は、仲良しなコロニーにプレゼントしたり、リアルでは行けない遠方のお土産と交換したりできます。
所持しているお土産は、「お土産帳」に記録され、イラストと説明文を見ることができます。
それまで旅行に興味がなかったのですが、全国の名物を知ることにわくわくするようになりました。
そして、「豊島園のクッキー」という仮想お土産をゲーム内で購入しつつ、実際にとしまえんの遊園地に遊びに行って売店でクッキーを買ったりなど、コロニーのお土産と同じものを実際に購入してみる楽しみも出来ました。
スポンサー土産で地域の魅力を新発見
「コロニーな生活」では、スポンサーとなっているお店を訪れて対象商品(スポンサー土産)を購入すると「コロカ」というカードをもらうことができます。
コロカには、お土産のイラストや説明文が書いてあります。
また、コロカに記してあるシリアルナンバーをゲーム内で入力すると、ゲーム内のお土産帳にも登録され、他のコロニーにプレゼントすることができるようになります。
私は東京の下町にある門脇硝子加工所を訪れて江戸切子を購入したり、宮城県の松島にある松島蒲鉾本舗で「豆腐かまぼこ・むう」を購入したりしてコロカを手に入れました。
実際に使ってみて・食べてみて、住んでいる地域や故郷の魅力を新発見しました。
ゲームというと、「おうちに引きこもってやるもの」「画面とにらめっこするもの」と思っていましたが、「コロニーな生活」を始めてから、自分の行動範囲や視野や知識や興味が広がっていきました。
そんなきっかけをくれたこのゲームが、私は大好きです。