「ブラックサンダー」は私の相棒です〜「DearGirlサンダー」の思い出
私の好きなものは、ユーラク製菓の「ブラックサンダー」というお菓子です。
低価格なお菓子ですが、食べごたえばっちりで美味しく、なかなか侮れません。
ブラックサンダーとの出会い
私が初めてブラックサンダーを知ったのは、あるラジオ番組でした。
「神谷浩史・小野大輔のDearGirl〜Stories〜」という、人気声優が出演する文化放送の深夜ラジオで、番組とコラボしたブラックサンダーを作るという企画がありました。
そもそも「ブラックサンダー」を知らなかったので、初めて食べたブラックサンダーは、ラジオとのコラボ商品でした。
「DearGirlサンダー」とは
DearGirlサンダーは、塩味のブラックサンダーです。
「塩味」にはいくつかの意味が込められていますが、「番組パーソナリティーの小野大輔さんが脇汗をものすごくかくから」というのが一番の理由でしょう。(食品なので、パッケージ等の表現は配慮されていますが……)
ちょっと残念な由来ですが、なんと、フランスロレーヌ産の岩塩が使用されているんです!
通常のブラックサンダーはココアクッキーがベースですが、DearGirlサンダーはプレーンなクッキーがベースです。
クッキーを粉砕したものと塩とチョコレートを混ぜた、ザクザクのチョコバーなのです。
価格は1個30円と、通常のブラックサンダーと同じです。
通信販売で2箱購入して食べたところ、稲妻に打たれたような衝撃的美味しさでした。
しょっぱい私とチョコレート
当時、私は社会人になり立てでした。
毎日与えられた仕事を必死で覚えてなんとかやり過ごす毎日でした。
そんな私の唯一の癒しが、土曜の夜ふかしラジオタイムでした。
お茶とちょっとしたお菓子を用意して部屋を暗くして、アロマランプの柔らかい光を頼りにこそこそとラジオを聴くのが楽しみでした。
そんな心のよりどころのラジオから飛び出してきたお菓子は、私に元気をくれました。
毎日通勤カバンに「DearGirlサンダー」を忍ばせて、帰りの電車の乗り換え待ちのあいだにホームでかじりました。
甘いチョコレートとちょっぴりしょっぱい塩味は疲れを癒してくれました。
ザクザクの食べごたえは、空腹を適度に満たしてくれました。
会社で叱られたり嫌なことがあった時には、塩味が強く感じました。
空回りばかりしていたしょっぱい私の心身を癒してくれたのが、「DearGirlサンダー」でした。
「DearGirlサンダー」は、何度か再販されましたが、現在は販売されていません。
もう再販されないと聞いて最後に購入したあと、冷蔵庫で保管して1日1個ずつ大切に食べました。
それでも、2ヶ月ほどで完食してしまいました。
ただお菓子を食べきったというだけなのに、なんだかとても寂しかったです。
ブラックサンダーで恩返し
それからは、通常のブラックサンダーを購入して毎日出勤しました。
ある時、スーパーで「ブラックサンダーミニバー」という、お徳用の大袋チョコレートを見つけました。
購入して職場への差し入れにしたところ、男性も女性も「あー、これ美味しいよね!」と喜んでくれました。
その時初めて、ブラックサンダーが多くの人に愛されているお菓子だと知りました。
それ以来、休憩時間用の差し入れにはミニバーを使うようになりました。
そして、ちょっと疲れたり悩んでいる様子の新人には通常のブラックサンダーを渡しながら何か困っていることがないか聞くようにしました。
私がラジオと「DearGirlサンダー」に癒されていたように、「なにか少しでも人の力になれたらいいなあ」と思ったのです。
これからもブラックサンダーといっしょ
ブラックサンダーは1個30円の低価格なお菓子ですが、研究され尽くした絶妙なバランスと味で、老若男女を虜にしています。
だからこそ、休憩時間にそっと差し入れするだけでみんなが笑顔になる素敵なお菓子なんです。
これからも、「なんかわかんないけど困ったときにブラックサンダーをくれる社員」でありたいなあと思います。
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