私達はなぜクレジットカードを無料で使うことができるのか?【クレカの仕組み】
クレジットカードを持ちたいけど、何か怖い……という方はいませんか?
「年会費永年無料」や「年会費完全無料」という広告を出しているカード会社がたくさんありますよね。
あれを見て、「どこか知らないところでお金をとられているんじゃないだろうか?だってカード会社は何らかの形で利益を得てるわけでしょ?」と思ってしまう方へ向けて、クレカの儲けのカラクリをわかりやすく説明します。
誰でもわかるクレジットカードの仕組み
まず、クレジットカードを使う私達「消費者」、
次に、クレジットカードを発行する「カード会社」、
クレジットカードが使える飲食店などの「加盟店」があります。
重要なのは、「カード会社」とお店が契約をすることで、そのお店が「加盟店」となり、「消費者」がそのお店でカードを支払えるようになるということです。
簡単に流れを説明すると
- 「消費者」は、「カード会社」と契約してクレジットカードを貰います
- 店舗は、「カード会社」と契約することによって「加盟店」にしてもらいます
- 「消費者」は、「加盟店」の品物をクレジットカードで買うことができます
- 「加盟店」には、まとめて「カード会社」が代金を支払います
- その後で、「消費者」の口座から「クレジットカード」に代金が支払われます
こういう流れです。
つまり、消費者はカード会社に代金を前払いしてもらって、後から支払うのです。
クレジットカードは、この仕組みが便利だからという理由で普及しているのですが、それでもまだ不安という方に、それぞれにどうメリットがあるのかを説明していきましょう
消費者がクレジットカードを持つメリット
まず、なぜ世の中の人々はこうも「クレジットカード」なるものを使っているのでしょうか?
そのほとんどが「便利だから」という理由だと思います。クレジットカードを使える店が増えてきているし、現金を持ち歩く必要がないので単純に楽です。クレカ普及期には、クレジットカードを使うとカッコイイというイメージもあったかもしれません。
また、個人的にはクレカが最も威力を発揮するのはオンライン決済だと思います。オンラインで何かを買うとき、電子マネーサービスを使うことも可能ですが、クレジットカードを登録してしまうのが一番楽です。
おそらく、ほとんどの人のクレジットカード取得の目的が、オンライン決済のためだと思われます。
基本的にクレカの機能なんてシンプルなものなので、どれも変わらないのだけど、差別化のために色々とポイントなどの機能を持たせてます。
それに関しては、「Suica」と連動したカードや、「ETCカード」という交通料金の支払いがしやすいものなど、色々あります。
お店側が「加盟店」になるメリット
お店側のメリットですが、まずオンライン決算をするような会社の場合、クレジットカードと連携すれば決算が非常に楽になります。クレカ情報を登録してもらえば、後はカード会社を通して代金を支払ってもらうことができるからです。
オンラインではない店舗販売でも、クレジットカードが使える会社は便利だし、むしろ「使えない」お店が敬遠されてしまうという事態すら起こるかもしれません。
クレジットカード利用者が増えてきているので、クレジットカードを使えない(現金支払いのみの)飲食店は、苦境に立たされます。また、裕福層のほうがクレカ所持率は高いので、ある程度高級感を演出したい店舗などは、クレカ対応がほぼ必須という情況になってきています。
カード会社側のメリットは?
ここで、なぜ私達が無料でクレジットカードを使うことができて、さらに「ポイント」や優待など、一方的にお得になる仕組みを享受できるのか、という疑問への答えになります。
実は、カード会社は、カードと提携した「お店」から手数料を得ています。それが莫大なものになるのです。つまり、クレジットカードを使える店舗にしてもらう「お店側」が、カード会社にお金を支払っているのです。
お店側からは、クレジットカード会社と提携することで、顧客の喪失を防ぐことができ、決算の手続きも楽になります。その代わり、一定量の「手数料」をカード会社に支払います。
それにことによって、「消費者」はクレジットカードを無料で使うことができるのです。
- クレジットカードを導入したい店舗が「カード会社」に手数料を支払う
- カード会社は、代金の立替などの機能を持った「クレジットカード」を消費者に提供する
- 消費者は無料で使える
こういうことです。
カードを持った消費者は、カードを使える店舗で買い物をしたがるので、お店側は手数料を支払ってクレジットカードを使える加盟店になるメリットが十分にあるわけです。(もちろん、最近は使えないお店は駄目、みたいな風潮になってきているのですが……)
以上が、クレジットカードの根本の仕組みになります。クレカを無料で使えることに漠然とした不安を抱いている方は、いくらか納得できたのではないでしょうか。