ニコニコ生放送の始め方を徹底解説。配信方法、人気の集め方、注意点など教えます。
ニコニコ動画といえば、コメントが流れる独特のシステムと日本のインターネット文化が集結した日本有数の人気動画サイトですが、動画だけでなく、生放送が誰でもできるニコニコ生放送も人気ですよね。
ツイキャスやYouTube Live、Twitchなどたくさんの動画配信ができるサービスがあり、ニコ生人気にも陰りが?なんて言われていますが、今でもゲーム配信などでは日本で最も盛り上がっているので、今からニコ生を始めても全く問題ありません。
そこでニコ生を始めたいけど、何を準備しなければならないのか、どんなソフトをインストールする必要があるのか、はたまた人気の集め方まで詳しく紹介していきたいと思います。
プレミアム会員になろう
ニコニコ生放送を配信するにはプレミアム会員である必要があります。今時の配信サイトではお金がかからないことは普通なのですが、その点ではちょっと敷居が高いですよね。
ただ月額540円(税込)なら学生の方でも出せるくらいの金額ですし、ニコ生にどっぷり浸かると毎日何時間も配信する人もいますから、"ニコ生をやってみたい"という意思が強いのなら540円くらい出してしまいましょう!
もちろんプレミアム会員になれば通常の動画もサクサク見られますし、鬱陶しい時報やニコ割広告も飛ばせますから、普段からニコニコ動画を使っているのなら、これを機にプレミアム会員になるのもありかもしれませんね。
どうしてもお金を払いたくない、という方は雑談配信ならばツイキャス、ゲーム配信ならTwitchがおすすめです。
配信に必要なもの
ニコニコ生放送に限らず配信をする上で最低限必要なことは、機材を揃えることです。
実は単に配信するだけならブラウザからでもできるので、不足したソフトはその都度インストールすれば良いのですが、機材に関しては電機店まで買いに行ったり、通販なら何日もかかってしまいますからね。
PCとスマホ、どちらから配信するかによって必要なものが異なりますが、ここではPCからの配信を対象に行います。好評なら後日スマホ版も追加する予定です。
ここで紹介している商品はWindowsを前提にしています。Macでも使えるものもありますが、必ずしも対応しているわけではありませんのでご注意ください。
マイク
マイクは今時のノートPCなら大抵内蔵マイクが付属していると思います。
内蔵マイクだけでも配信することは可能ですが、質を求めるのなら外付けマイクの購入は必須です。
内蔵マイクが良くない理由は以下の要因からです。
- 音質が良くないことがほとんど
- ゲーム実況ではテレビを見ながら行うので、声を拾えなくなる
- タイピングした時にその音を拾ってしまうのでリスナーからするとうるさく感じる
そしてマイクには机に置く「スタンドマイク」と、ヘッドホンと一体化している「ヘッドセット」の2つがありますが、ヘッドセットの方がおすすめです。スタンドマイクでも配信は可能ですが、ヘッドセットのほうが良い点としては以下のことがあげられます。
- ゲーム配信では通常テレビを見ながら行うので、スタンドマイクでは音を拾いきれなくなることが多い
- 口とマイクの距離が一定なので、音量調整を一度だけ行えば良い
- あえてボソボソ喋るときなどもしっかり音を拾ってくれる
- イヤホンやヘッドホンを別途付けるのが面倒(ただし、スタンドマイクだと今持っている機器を使えるというメリットも)
これらの要因から基本的にはヘッドセットがおすすめですが、今持っている高品質なイヤホンやヘッドホンをどうしても使いたいという場合はスタンドマイクでも構いません。
おすすめのヘッドセット
実はヘッドセットの問題点としては、装着感に個人差が大きいということで、違和感のあるヘッドセットを長時間装着すると耳周りが痛くなったりするので、できれば皆さん自身で良さそうなヘッドセットを見つけたほうが良いでしょう。ただ、数ある中からどれが良いのかという目星がつかないと思いますので、幾つか紹介します。
エレコム ヘッドセット マイク 両耳 オーバーヘッド
- メディアPersonal Computers
- 出版・メーカーエレコム
- 発売日2016-06-25
こちらは低価格ヘッドセットとしては最もよく使われているものです。
これを書いている時点でのAmazonの価格は1498円と非常に安く、これでも音質は十分聞くに耐えるレベルではあります。
ただし作りはどうしても安っぽくて装着感はよくありません。
とりあえずお試し感覚で購入するならおすすめです。
LOGICOOL ステレオゲーミングヘッドセット
- メディアPersonal Computers
- 出版・メーカーロジクール
- 発売日2013-05-17
こちらは、ゲーミングヘッドセットで音質に拘りたい人や、FPSなどの音に敏感なゲームを上手くプレイする用途で作られています。また耳がすっぽり覆われて装着感も良くて、ゲーミングヘッドセットとしては低価格帯の割には欠点がないのでコスパが良い商品です。
Amazonレビューでも概ね高評価になっているので、安心して使うことができると思います。
キャプチャーボード
ゲーム配信をするなら必須のものです。原理としてはゲーム機の映像をPCに出力し、出力された画面をニコ生に配信することで、あたかもテレビ画面の映像が流れているような状況になります。
ニコ生に限らず、ニコニコ動画やYouTubeのゲーム実況は全てキャプチャーボードが使われています。
キャプチャーボードはそれなりに値段がするので、中にはWebカメラで直撮りする人もいますが、テレビの走査線が入ったり、間違って写り込んで顔を晒してしまったり(テレビの黒い画面に反射することも)することがあるので、質を求めるのならやはり必須です。
HD対応のキャプチャーボードにするかどうか
キャプチャーボードにはHD画質に対応しているかどうかで、価格や機能も二分されます。(HD画質のものは接続端子がHDMIになります)
HD非対応なら5000円弱、対応すると2万円ほどしてしまいます。それなら非対応でいいやと思われるかもしれませんが、ここで「二つ」考慮する材料が有ります。
コンポジットに対応しているかどうか
HD非対応の場合は赤白黄色のコンポジット端子で映像の出力を行います。
しかし最新のゲーム機であるPS4、Wii Uはデフォルトでコンポジット端子に対応していません。
Wii Uは別売りのコンポジットかWiiに付属しているコンポジットに互換性があるので、これを使えばクリアできますが、PS4は対応していません。
- メディアVideo Game
- 出版・メーカークール・クラウン
- 発売日2012-11-30
一方でPS4は本体機能としてニコニコ生放送を簡単に行える仕組みがあります。実際にPS4単体で行っている人もいるので、無理にHD対応のキャプチャーボードを買う必要が無いかもしれません。
ただし本体だけで行う場合は機能が限定的なので、PCの方が質の高い放送が可能です。それを踏まえた上で購入するかどうかを決めてください。
HD画質でないときの違和感
ちょっとここがややこしいのでしっかり読んでほしいのですが、実はニコニコ動画は上限となるビットレートが新配信(β)という新しい設定を使っても最大で「1Mbbs」しかありません。これは他の配信サイトと比べると少なめで、そもそもHD解像度の配信する必要がないから、HDキャプチャーボードにする必要がない、と言われることもあります。
ビットレートとは1秒間に送信できるデータ量のことです。低いビットレートだとHD画質のような大きなデータを詰め込めないのです。
ただ気にかかるのが、テレビを見ながらプレイする時に、HD対応のキャプチャーボードでないとテレビ画面に出力される映像もコンポジットになるので、解像度が落ちてプレイ体験が悪くなってしまうことです。
画質が悪いのなら我慢すれば良いかもしれませんが、最近のゲームはHDが前提となっているので文字が潰れて読めないこともあります。
もちろん全くプレイできないということはないでしょうが、その点も考慮して決めた方が良いと思います。
おすすめの商品
I-O DATA GV-USB2
- メディアPersonal Computers
- 出版・メーカーアイ・オー・データ
- 発売日2010-09-30
HD非対応のキャプチャーボードとしては定番中の定番商品です。
これを書いている現在Amazonでの価格は¥2,925となっており、安さを求める人はもれなくこちらを使用しています。
キャプチャソフトも付属しており、簡単な録画機能もついています。
AVT-C875
- メディアPersonal Computers
- 出版・メーカーAVERMEDIA
HDキャプチャーボードの中では人気の商品で、¥17,000とHD対応のものとしては比較的安い部類に入ります。高いと感じられる方も多いと思いますが、これでも安い方です。
また遅延対策としてパススルー出力機能があるので、スプリッタという物を購入する必要がありません。遅延については以下の項目を見てください。
遅延対策
これは雑談配信などには関係ないのですが、ゲーム配信をする上で重要なことです。
キャプチャーボードを使ってゲームの映像をPCに取り込む時、実際にはPCやキャプチャーボードの性能によって程度は異なるものの、ゲーム機から出力された映像データがPC画面に表示されるまでに”ラグ”が存在します。
秒単位でラグが発生することもあるので、アクション性のあるゲームを行う時にはPC画面を見て操作することはかなり厳しいです。そこでよく使われるのが、「映像の分配」です。
これはどういうことかというと、ゲーム機からの映像を2方向に出力することで、一つはテレビへ、もう一つはキャプチャーボードを通じてPCへ出力します。テレビには普段通りラグのない映像が、もう片方のキャプチャーボードでは遅延が発生しますが、テレビを見ながらプレイすることでラグなく普段通りプレイすることができます。
(視聴者からするとリアクションと映像にラグの分だけずれが出ますがそれは仕方ありません)
キャプチャーボードの中には「パススルー」と呼ばれる機能があり、それを使うことでテレビとPCに複数出力することができるので、ラグ対策はこれで行います。
しかしパススルー機能がないキャプチャーボードもあり、先ほど紹介した安価の「I-O DATA GV-USB2」には存在しないので、別途分配ケーブルを購入する必要があります。
分配ケーブル
分配ケーブルとは、一つの映像データを複数の端末に出力するもので、先程の「I-O DATA GV-USB2」ならば以下のコンポジット対応の分配ケーブルを使います。
- メディアエレクトロニクス
- 出版・メーカー3Aカンパニー
- メディアエレクトロニクス
- 出版・メーカー富士パーツ商会
また2つ目に紹介したピン端子も同時に必要です。これはどさくさに紛れて余計な商品を紹介しているのではなく、ゲーム機から分配ケーブルにつなぐには、このピン端子を経由しなければならないからです。合わせて1600円ほどしてしまいますが、遅延対策のためには仕方のない出費なのです。
(ちなみに生配信デビューしたての私は遅延を甘く見ていて、遅延対策をどさくさに紛れて紹介してるだけではないのかと疑ってキャプチャーボードだけ購入したのですが、見事にまともにプレイできなかった経験があるので信用してください…。)
必要なソフト
さてこれで全て必要な機材は揃ったので、ソフトをインストールしていきましょう。
ニコ生には「Niconico Live Encoder」という専用のソフトがあるので、まずはそれを使います。
Niconico Live Encoder
ニコ生にはブラウザ経由で簡易な配信をすることもできるのですが、こちらは酷い画質の配信になってしまうので、慣れた配信者は必ずと言っていいほど外部配信ツールを使っています。
当初は専用のソフトがなくて、外国の難しいソフトを皆さん頑張って使っていたのですが、今ではニコニコ謹製のツールがあるので、かなり楽に高画質で配信することができます。
こちらのソフトをインストールして起動したらログイン画面が表示されます。ニコニコのアカウントでログインしたらすぐに利用できます。
ここでは具体的な使い方は割愛させていただきますが、わからない方は別途検索などで調べてみてください。
やります!アンコちゃん
正式名称はおかしな名前のツールですが、「アンコちゃん」と呼ばれていて、ほとんどの配信者が使っているので一度は聞いたことがあるかもしれませんね。これはコメントビューアと言われるソフトです。
こちらを使うことで、放送時のコメントを書き込んだユーザー特定できて、コテハンを管理できたり、他にもユーザーのNG設定や来場者数・コメント数の統計情報など、配信に便利な機能を一通り網羅することができます。
またニコ生では30分おきに枠があって、終了したらまた枠を取り直さなければいけないのですが、アンコちゃんを使うことで自動で枠取りができますし、忘れがちな放送の延長も自動で行ってくれるので、使わない手はありません。
最初にやることが多くて面倒に感じるかもしれませんが、コテハンを付けてくれた人を逃してしまいかねませんし、ぜひ入れておきたいソフトです。
棒読みちゃん
これは音声自動読み上げシステムで、先程紹介した「アンコちゃん」と連携させることで、放送中に書かれたコメントを自動で読み上げてくれます。
読み上げシステムって必要?と感じるかもしれませんが、これがないといつコメントが来たかわからず、ずっとコメント欄を見張っていないといけないので、入れておくとかなり便利です。特に初期の過疎放送時には来ないコメント欄をずっと見ているのは精神的にかなり辛いものです…。
それに加えてゲーム配信をする場合はテレビを見ているわけですから、読み上げがないと多くのコメントを見逃してしまうので、ゲーム配信者はとくに必須のソフトです。
コミュニティを作ろう
準備が多くて億劫かもしれませんが、もうあと一歩です。
ニコ生はコミュニティという単位で放送を行うので、自分専用のコミュニティを作りましょう。
ちなみにコミュニティは複数人で共有することもできて、自分以外の人にコミュニティの放送権を渡したり、既存のコミュニティが放送することができますが、最初は自分のものからでいいでしょう。
コミュニティは自分の放送を継続してみてもらう上で最も重要なものです。
コミュニティに参加することで、そのコミュニティの放送が通知されるので、次回以降の放送を見てもらえる可能性がぐっと高まります。
こちらからコミュニティを作ってください。
コミュニティのタイトルは今の段階では何でも構いません。コミュニティ名で人気になるかどうかはほとんど関係ありませんので。
ただコミュニティは配信者の顔ともなるので、有名な配信者・動画投稿者になるとコミュニティ名に自分のハンドルネームを入れている事が多く見られます。
紹介文とタグは今は空でもかまいません。紹介文は告知などに使われますが、まあ最初から無理に書く必要もないでしょう。
ニコ生を始めよう
さてここまで準備するだけでも一苦労だったと思いますが、これでようやく配信することができます。ちゃんと機材を揃えて、ソフトも全てインストールしていれば、この時点でRPGで言えばフル装備なので心強いですよ。
それではニコニコ生放送のページにアクセスして「放送する」ボタンをクリックしてみましょう。
するとたくさんの入力画面が出てきます。
ニコ生は機能が豊富な反面、設定する項目が多いので、とっつきづらく感じるかもしれません。
では順を追って入力・設定する項目について説明します。
タイトル
これはかなり重要です。特に固定ファンがいないときにはタイトルで見てくれるかどうかが決まると言っても過言ではありません。自分が行う放送内容をキャッチーに書きましょう。
一覧で見たときに「なんか面白そうだな」と思われるものにしてください。
また必ず、検索に表示されうるタイトルにしてください。
ユーザーは自分の興味ある放送を探すときには検索から見つけますが、そのときに検索で引っかからなかったら誰も来てくれなくなってしまいます。
例えば実況パワフルプロ野球の放送なら「パワプロ」と表記しましょう。実況パワフルプロ野球とフルネームで入力する人はあまりいませんからね。
また、シャドウバースなら「シャドウバース AAを目指します【シャドバ】」というように末尾に関連語句を入れるのもおすすめです。
詳細
詳細文は実は全文はほとんど読まれなくて、検索で表示されたときに見える最初の60文字程度が重要です。タイトルだけでは伝わらないコンセプトを最初の60文字くらいに詰め込みましょう。
それ以上の分量は放送ページでないと表示されないので、最初はあまり長く入力せず、冒頭の部分で「これはどんな放送なのか」がわかるように簡潔に書くのがおすすめです。
カテゴリの選択
これはあまり奇をてらわず正しいカテゴリにしましょう。
関係ないカテゴリにしても、そのカテゴリを見ている人のニーズに沿わないのであまり意味は無いと思います。
タグの設定
これも重要です。
なぜならタグも検索対象になるので、関連語句はここに詰めてロックしてしまうと思います。
ただロックしてあるものが多すぎると視聴者の楽しみがなくなってしまうので、2・3個くらいが適量です。
追加カテゴリ
こちらは該当しなければチェックする必要はありません。
いずれも流入効果のあるもので、基本的に顔出し・雑談系の配信が対象となります。
- 「顔出し」は特に女性の場合は凄い来場効果が見込めるので、思い切って顔出しをされる方はチェックを入れたほうが良いと思います。
- 「凸待ち」はユーザーとスカイプ等で話しながら放送を行うスタイルの場合です。初めての場合はまあ入れなくて良いでしょう。
- 「クルーズ待ち」はニコ生クルーズと呼ばれる、公式の放送でクルーズ待ちをしている放送をランダムで巡回するものを受け入れるかどうかです。クルーズによって一度に多くの人に見られますが、基本的に女性の顔出しやインパクトのある放送をしている場合でないと流入は限定的なので、始めは外していいでしょう。
予約機能
有料の予約機能を使うことで、延長機能が6時間まで無料で使えるようになります。
こちらも最初は使わなくて良いでしょう。
公開範囲
公開範囲はデフォルトで全体公開になっているのですが、「コミュニティ限定」にすることで、自分が放送を行うコミュニティメンバーのみに放送することができます。
ある程度コミュニティが大きくなると、身内向けの放送がやりたくなるものですが、最初はコミュニティメンバーもいませんから、デフォルトの設定にしておきましょう。
タイムシフト
ニコ生は放送終了後に一定期間、タイムシフトと言って放送を振り返ることができます。放送中に面白い出来事があったときに、タイムシフトを振り返り、それを録画して動画投稿することで人気を得る人もいます。
残したくない場合は「利用しない」を選択します。生放送は一期一会の感覚でやる人が多いので、タイムシフトを利用しない放送主は案外多いです。
放送開始
ここまで本当に長らくお疲れ様でした。
これでようやく放送開始です。
あとはNiconico Live Encoderを使って放送を開始します。
放送で人気を得るには?
放送ができたからといって、それで終わりではありません。むしろここからが本番です。
動画配信は個人で簡単に参入できる反面、先行プレイヤーが山のように存在しているので、新規に参入してすぐに人気が出るのはなかなか難しいのです。
最初から人気が出る要因というのは時代を超えて、ある程度は画一化されているので、以下の要因に該当する場合は狙ってみるのも良いかもしれません。
女性である
これは社会的にどうこうといったジェンダー問題はさておき、誤解を恐れず言うと女性の方が圧倒的に人気を獲得しやすいです。また容姿に自信がある方は顔出し配信をすれば、たちまち数百人以上の来場者が押し寄せてくるはずです。
もちろんそれを求めて視聴する客層もそれ相応のものがありますが、「女性×顔出し」というのは人気を得るのに最も手っ取り早い手段なのです。
また顔出し配信でなくても、雑談、ゲーム実況でも女性はリスナーが付きやすい傾向にあります。理由としては単純でリスナーに男性比率が多い反面、女性配信者の供給が少なく、同じ放送内容でも需給バランスから女性配信者の方が価値が高まるのです。
ただし顔出し配信に比べると無条件に女性だからと言って人気が得られるわけではありません。
ユニークなスキルがある
他の人にはなかなか持っていない才能を発揮できると有利です。
例えば楽器を高いレベルで演奏できる、歌声が美しい、ゲームスキルが非常に高い、などがそれに辺ります。
基本的に配信は供給過多の世界なので、その中でキラリと光るものがないとたちまち埋もれてしまいます。
楽器や歌の上手さは誰が見ても凄いと感じますが、ゲームの場合はそのタイトルが重要です。
例えばマリオのRTAなどは常に人気がありますが、ファミコンの誰も知らないクソゲーのRTAが世界一早くてもあまり注目を集められないでしょう。皆が興味を持てるタイトルで、かつ魅せプレイができるようなら集客効果が見込めます。
自分のユニークな才能をより多くの視聴者に楽しんでもらえるように、どのように発揮するかを考えると良いでしょう。
持たざる者へ
これら2つの要素は先天的な要素に左右されるもので、残念ながら男性配信者の多くには当てはまらないと思います。それでも配信でたくさんの人に見てもらいたいと思う人は多いでしょう。
私もこれといった才能を持っていなかったので、当初は流入には苦労しました。そんな経験から導き出した、普通の人でもファンを集められる方法も紹介します。
あえてニッチで攻める
これはどういうことかというと、例えばマイナーなスポーツについて定期的に配信すると、そのスポーツが好きな人が徐々に来てくれます。なぜならそのスポーツが好きな人はリアルの世界で同じ話題を共有できないことが多く、ネットの世界で自分が普段考えていることを共有したいと思っている事が多いからです。
ただしそれは定期的に行わなければなりません。なぜなら絶対数が少なく、同じ趣味を持っている人がその放送を見つけられる機会が少ないからです。その反面、見つけてもらえた時の吸引力は強くて、配信自体に特別な要素がなくても、放送をハブとして同じ趣味を持った人が集まる交流所のような役割になってくるでしょう。
ちなみに私自身も特別な才能がない人間だったので、このニッチで攻めることを徹底的に行っていました。もちろん最初は人が集まらなくて辛かったのですが、続けている内に、自分の放送が同じ趣味を持った人同士の交流所のようになっていき、コンスタントに100以上のコメントが集まるようになってきた時には凄く充実感があったものです。
馴れ合う
これはあまり大きなコミュニティに成長しづらいのですが、馴れ合いに特化するのも一つの手です。
特定の少数のコテハンを付けている人の要望を聞いたり、スカイプ通話などを積極的に行って、視聴者も参加できるという感覚をもたせるのです。
そうすると「わざわざ放送するまでもないけど、大人数の放送を見る一視聴者よりも楽しみたい」くらいの中間層を味方にすることができます。
ただしこれは傍からみると一見さんお断りのようにも見えますし、これが100人とか見ているコミュニティで行われると不快に感じる人が多いので、少人数だけど固定メンバーがいるという状況を作るには良い方法です。
とにかく喋る、とにかく続ける
精神論になってしまいましたが、案外重要な事です。
ユニークな放送ができない場合は最初が一番辛いです。
30分間一人で喋り続けて誰もコメントしてくれないなんていうのもザラにあります。
しかし喋るのを止めたら、偶然来てくれた人も足を止めてくれるはずもありません。頑張って喋っていて、それでも過疎だったら、誰か不憫に思ってコメントしてくれる時が絶対にくるからです。
もちろんその人が常連さんになってくれるわけではありませんが、それを一つ一つ積み重ねていって、一人、二人と常連さんを作っていくしかないのです。
その間に10時間で済まないかもしれませんが、続けていれば誰かしら応援してくれる人がいるものです。ただし、そこで挫折してしまう気持ちはわかりますし、辞めてしまう人が多いのも事実です。
続けている内に、自分の面白いポイントが後から見つかったりすることもありますし、遅咲きで何千人というコミュニティに成長した人もたくさんいます。
最初はハードモードでも、続けていれば花開くチャンスがきっと巡ってくるのです。
配信は本当に楽しい
これは私個人の感想になりますが、配信を一生懸命行っていた時期というのは自分の人生の中でも凄く楽しい期間として鮮明に覚えています。ゲーム実況を行っていたのですが、一人でゲームするよりも色んな人が一緒になって放送を作り上げる方が楽しいですし、コテハンの人とスカイプでチャットをしたり通話をしたのは凄く良い思い出です。
オフ会を開いてリアルで遊びに行ったこともありますし、中にはそこから交際関係になることもあります。
(男女関係になる場合は、色々と気をつけて欲しいものですが…)
私のようにこれといったスキルがない人でも、自分なりの強みを見つけて、視聴者に楽しんでもらい、そして自分も楽ませてもらうというのはかけがえのない時間ですし、この記事を見て「私もやってみたい」と思っていただければ幸いです。
それでは良きニコ生ライフを!