「LINE」株式会社とはいったい何なのか?【業績は?日本企業か韓国企業か?】
私は「LINEゲーム」が大好きです。
「LINE:ディズニー ツムツム」が一番のお気に入りですが、「ポコポコ」や「バブル」も好きです。マイナーなやつを挙げるなら「アイラブコーヒー」が好きです。
最近リリースされた「LINE 潜空のレコンキスタ」もお気に入りです。本当に色んなゲームをつくっていますね。
「LINE」は、今や日本人にとってなくてはならないインフラです。
すっかり生活の一部となり、LINE無しの生活は考えられません。
そんなLINEですが、もちろん企業がサービスの開発や運営をしています。そして今回は、LINEを運営する「LINE株式会社」とは一体何なのかについて、詳しく説明していきたいと思います!
私が気になっていること
私は、「Google Play」でLINEのゲームを遊んでいるのですが、「Google Play」にはアプリの感想を書くレビューの欄があります。
そこによく★1つ(一番低い評価)をつけて、コメントで「LINEは韓国の会社だから駄目だ」みたいな書き込みをする人間を見かけます。
あれは、本当に気分が悪いです。いわゆるネトウヨ(インターネット右翼)と呼ばれる、自分は何の能力もないけれど、国のスケールで個人を語ることに慣れて増長してしまっている人達なのだと思います。
しかし、ニュースやブログなどでも、LINEは日本の会社なのだけど、本当は韓国企業なのではないか、というようなことを言われます。
それについては、やや事情が複雑なので、これから解説していきたいと思います。
LINEはどこの国の企業?
コミュニケーションアプリ「LINE」や関連のゲームなどのアプリを提供している「LINE」株式会社は、韓国企業の子会社である日本の会社です。
これだけを聴いてよくわからない人のために、詳しく説明します。
子会社とは
ウィキペディアの引用になりますが
子会社(こがいしゃ、英:subsidiary)とは、会計学・会社法の用語の一つで、財務及び営業又は事業の方針を決定する機関(株主総会その他)を他の企業によって支配されている企業である。
とあります。
普通、何かの事業をやりたい場合は、お金が(資本金)が必要です。どうにかして資本金を用意しなければいけません。
そして、基本的に会社は資本金を出して株を持っていた人が所有します。大きな会社が、自ら資本金を出して子会社をつくり、そこで人を雇ってビジネスを始める……みたいなことはよくあります。
現在、日本の「LINE株式会社」の株の100%を、その親会社である韓国企業の「ネイバー」が持っています。
「ネイバー」が出したお金でビジネスを始めたので、LINEを開発してサービスを広めたのは日本の会社の日本人ですが、会社自体は実質的には韓国企業「ネイバー」のものなのです。
NAVER(ネイバー)とは
「ネイバー」という韓国の企業があります。
グーグルなどで検索などしたときに見ることが多いサイトに「NAVERまとめ」というのがありますね。けっこう有名なサイトなので知っている方も多いと思います。
ネイバーは、韓国で知らない人がいないほどのネット企業です。韓国の国内に限っては、GoogleやYahooよりも影響力が高いといったレベルです。
また、「ハンゲーム」や「ライブドア」の事業など、日本のメジャーなネットサービスにいくつも関わっています。
そのような、ものすごいインターネットサービス会社なのです。
そして、日本人向けのサービスをつくるために、100%子会社を日本に設立します。そこで生まれたのが「LINE」というサービスなのです。
開発した人が日本人で、株主が韓国人だったのです。
つまり、韓国企業に雇われている日本人が作って日本に広まったサービスが「LINE」です。
けっこう、事情は複雑ですね。
でも、国籍なんて関係ないと私は思います。どこの国のものか、どこの国の企業のサービスかなんて、その面白さや便利さにはまったく関係ありません。
グローバル化の時代に、そんなつまらないことでぐちぐち言う人がおかしいのです。
「株式会社LINE」の業績は?
次に会社の業績の話をしたいと思います。何でどれだけ儲かっているのか、という話です。
普通の企業は、株主向けに、IR情報をウェブ上などにアップしています。
LINEも、ちゃんと情報を載せていて、私達でも見ることができます。投資家やビジネスマン向けの情報なので、ゲームなどで遊んでいる消費者である私達が見て面白いものではないけれど、深く知るための勉強にはなります。
2016年の7月27日にアップされたプレゼンテーションの資料が、見やすくて面白いです
IR資料からの引用になりますが、こんな感じです。
売上はうなぎのぼりに増えていますね。そして、地域別の円グラフを見たところ、日本での売上が7割、海外での売上が3割です。
このデータを見ても、実質的には韓国のものでありながら、日本で受け入れられているものだということがわかりますね。
次に売上の内訳ですが、広告が37%、コンテンツが34%、コミュニケーションが22%でした。
LINEの広告について
実はLINEは、通信プラットフォームですが、広告の売上が一番高いのですね。
LINEニュースもやっていますし、LINEに広告を載せればみんなが見るので、効果が高いのでしょう。
あと、スポンサードスタンプという形で、広告したい企業と提携してスタンプをつくるということもやっているみたいです。
それで、ものすごく収益が上がっているのでしょうね。
LINEのコンテンツについて
コンテンツという言葉は難しいですが、ようはゲームや漫画や占いのことです。これが3割くらい。
LINEゲームってめちゃくちゃ種類があって、あれだけでもゲーム会社レベルに儲かっていそうなのに、それで3割(34%)だなんて、LINEという会社のすごさがわかりますね。
これからも面白いゲームをどんどん作って欲しいです。
ちなみに今は、ゲーム部門は会社が別れて「NHN Japan」という名前でやっているみたいですね。
LINEのコミュニケーションについて
コミュニケーションにつかうための「LINE」のイメージと違って、収益自体は意外と低い(22%)です。
LINEスタンプや着せ替えは、たくさん使われているけど、一つ一つの金額が少ないので、あまり儲からないかもしれないですね。
私はこれからもLINEを応援しています!
LINEの実態は、たしかに「韓国のもの」と言ってもいいかもしれません。
しかし、開発したのは日本人であり、そこに私は誇りを感じます。それと同時に、韓国の人達とも仲良くできればいいな、と考えています。
何より、私はLINEというアプリやLINEゲームが大好きです。
もう生活になくてはならないものだし、ブラウンやコニーたちのキャラクターにもとても愛着があります。
「LINE」のアプリがこれから世界に広がっていく上で、「Facebook」や「Google」などの大企業とぶつかっていくことになるのかもしれませんが、日本と韓国が力をあわせて、グローバル大企業に立ち向かっていければいいのにな、と個人的に考えています。
私も将来は、株式会社LINEのようなところで働きたいです。
少々政治的な話になってしまい、失礼しました。
それでは、私はこれからもLINEを使い続けたいと思います!ここまでお読みくださりありがとうございました!