中国開発の和風RPG『陰陽師』とはどんなゲームか？なぜ日本人声優が起用されているのか？
中国や北米で大ヒットしたRPG『陰陽師』の紹介です。
このゲームは、舞台を日本にしてはいるものの、中国のゲーム会社である「NetEase Games 」が開発しています。
「Apple Store」や「Google Play」の情報を見みれば、杉山紀彰さんや水樹奈々さんのような豪華声優が惜しげもなく起用されていて、とても海外のゲームとは思えないでしょう。
純粋にゲームとしてのレベルも高く、面白い作品を求めるゲーマーや、ゲーム業界が気になる人にとって、やらざるを得ないタイトルの一つと言えると思います。
陰陽師は、豪華日本人声優を使っていますが、これはローカライズしたわけではなく、中国語版の時点で日本人の声優を起用しているのです。
なぜこのようなことになったのでしょうか？
本記事では、『陰陽師』とは一体どういったゲームなのかを紹介していきます。
世界中で人気、圧倒的なクオリティの大作RPG
スマホゲームのダウンロード数は、100万DLもされたら大成功と言ってよく、例えば『パズドラ』は2016年に5000万ダウンロード越え、『モンスト』も4000万ダウンロード突破で、現在の日本のトップクラスがそのくらいです。
一方で、『陰陽師』は、日本でリリースされる前から、すでに2億ダウンロードを突破しています。
中国はもちろん、北米でも人気のある大作RPGです。中国という国の市場の強さも感じますが、国内を飛び出て、世界中に受け入れられる質を持ったRPGであることも確かです。
『陰陽師』公式サイトは以下から
（画像は「Google Play」より引用）
なぜ中国が平安時代を舞台に？
陰陽師の舞台は、人と妖が共存する「平安京」です。
ゲームタイトルである『陰陽師』は、日本の平安時代にできた役職です。
『陰陽師』は中国との関係も深く、中国の春秋戦国時代に発生した「陰陽五行思想」を日本が取り入れ、律令制のもとで官職にしたのが『陰陽師』で、その機関の中で頭角を現し、天文道や陰陽術、暦道などに精通した天才が「安倍晴明」です。
そのモチーフは、様々な小説やドラマや漫画で使われてきました。
中国の『陰陽師』も、安倍晴明を主人公とした物語になっています。
なぜ中国が平安時代を舞台に……という問いの回答ですが、そもそもゲーム会社は色々なものをモチーフにした作品を作っています。
日本だけでなく、中世ヨーロッパや、現代のミリタリーをテーマにした作品も当然作ります。
その数多あるなかで大ヒットしたのが、『陰陽師』というRPGだったのです。
日本でも中国の三国時代をテーマにした『三國無双』などが流行しているので、まったくおかしなことではないと思います。
ただ、安易に「ニンジャ」や「サムライ」に行かないところが、文化的な繋がりを感じて、日本人にとっても親しみやすいタイトルになっているように見えます。
最初から日本人声優を起用している理由
『陰陽師』は、中国版が2016年の9月2日に開始され、日本語版は2017年の2月23日に始まりました。
この作品は、「中国製日系ゲーム」と言われていて、中国語版の時点で日本の声優を起用しています。
「中国開発で中国人向けのゲームなんだから、中国人の声優を起用すればいいじゃないか」と普通は考えてしまいますが、日本が舞台で、日本人が声優を務めていたほうが、「それっぽい」という感覚が、向こうにはあるのかもしれません。
この背景に、「ビリビリ動画」など中国のインターネットでは、日本の動画作品が無料で見れるサイトが多いというのがありそうです。
中国では、日本のアニメ、ドラマ、映画などは、たちまち中国語に翻訳され、字幕付きで多くの人が視聴しているのです。
つまり、一部の中国人にとっての「日本らしさ」は、「日本語を喋っていて中国語の字幕が載っているもの」、となっているのかもしれません。
だから、本格的な雰囲気を出すために、意味はわからなくとも、日本人の声優を最初から起用することになりました。
ちなみに、『陰陽師』のシナリオも、『ソシャゲライター クオリアちゃん』を執筆したり、『チェインクロニクル』などのゲームのシナリオを担当している下村健氏が担当しています。
『陰陽師』とはどんなゲームなのか？
最初のメインキャラは、記憶を失った安倍晴明です。
ストーリーがしっかりあって、1話完結型のエピソード方式で進んでいきます。
ゲームシステムは「ターン制RPG」で、遊び方はシンプルです。アクションゲームがそれほど得意ではない初心者でもプレイできます。
一方で、戦略性などはしっかりあって、どんどん新しいダンジョンや強力な敵が追加されていきます。間口は広く、突き詰めようと思えば深く潜れるという、大衆ウケする上で理想的なゲームバランスになっているように思いました。
マルチプレイなども気軽に遊べて、多くの大作アプリゲームの標準以上のクオリティは確実にあります。
特筆すべきは、ビジュアルの良さですね。
ただ映像が美しいだけではなく、背景なども非常に凝っていて、ずっと見ていても飽きません。
キャラクターデザインも、どれも拘りがあって、中国の本気具合を感じます。
「和」の世界なのですが、日本人が作った和風とはまた別の絢爛さもあり、けっこうすごいと思うので、一度体験してみてほしいです。
『陰陽師』をインストール
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Androidのスマホの方はこちらからインストール！
『陰陽師』を遊んでみよう
アプリは無料でインストールできるので、やってみて損はないと思います。
当サイトのランキングでも、『陰陽師』は上位にあります。
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