2016年10月17日

ドラフトで12球団競合も!? 創価大・田中正義の凄さとは

大学選抜対プロ野球選抜の試合では7者連続三振を奪い、大学のリーグ戦でも30イニング以上連続で無失点を記録するなど、ドラフト1位指名間違い無しと呼ばれているのが創価大学の田中正義です。
そんな田中正義の魅力について説明していきます。

プロ野球もクライマックスシリーズが終了し、残すは日本シリーズのみとなりましたね。
そしていよいよこの時期がやってきました。10月20日(木)にはドラフト会議が行われます。

日本のスポーツでは珍しく新人選手のドラフトが行われ、それがテレビ中継されるのはプロ野球だけです。
ちなみにプロ野球以外でドラフトが行われるスポーツとしては、日本ではプロバスケットボールリーグのbjリーグがあります。(bjリーグは今年からbリーグに統合されています)

野球は日本で最も人気のあるプロスポーツで、それゆえ競技人口や、競技環境が整っており、毎年たくさんの有力選手が登場するだけに、ドラフト会議は野球ファンに中でとても注目されています。

またプロ野球はFAを取得するまでの期間が長く、最初に入団した球団にキャリアを通じて所属し続けることも珍しくないので、ドラフトで入団した選手がこのあと代表選手になっていくまでの過程も楽しみの一つです。

そんなドラフト会議において最も注目されているのが、創価大学4年の田中正義投手です。

田中投手は最速156キロの速球と、切れ味鋭いフォークが武器の選手で、2015年6月29日に行われた大学日本代表の壮行試合において、NPB(プロ野球)選抜の選手から7者連続三振を奪う圧巻のピッチングをしたことで、プロ垂涎の選手として注目されました。

そんな田中投手について紹介していきたいと思います。

高校時代は外野手だった

田中投手は高校時代、実は外野手としてプレーしていました。
創価高校時代、1年生ながらエースナンバーを背負って登板するなど将来を嘱望されていましたが、右肩痛を発症したことで、外野手に転向しています。

2年生の秋からは4番に座りキャプテンとしてチームを率いています。
最高成績は西東京大会のベスト4で甲子園に出場したことはありません。

しかし大学に入り、怪我も癒えてきた頃に再び投手として挑戦したいという思いから、投手に再転向することになります。

大学時代の大躍進

大学1年時には投手として体づくりなどの練習に励み、2年時に公式戦初登板をすると、そこから瞬く間に頭角を現します。
どれだけ凄い成績だったのかは、大学2年時からのリーグ戦の結果を見たほうがすぐに分かってもらえると思います。

  • 2014年春季リーグ 3勝1敗 防御率0.43 (1位)
  • 2014年秋季リーグ 0勝0敗 防御率0.00 (投球回数1)
  • 2015年春季リーグ 6勝0敗 防御率0.40 (1位)
  • 2015年秋季リーグ 6勝0敗 防御率0.00 (1位)
  • 2016年春季リーグ 1勝0敗 防御率1.64

2016年の春季リーグで失点するまで50イニング無失点を記録するなど大学ナンバー1ピッチャーとしてその名を轟かせました。

NPB選抜戦で見せた7者連続三振

なかでも田中正義という名前を大学野球ファン以外に轟かせたのは、2015年6月29日のNPB選抜との試合でしょう。
若手中心とは言え、現役のプロ選手を相手に田中投手は7連続三振という圧巻のピッチングを見せました。

最速156キロの速球に切れ味鋭い変化球はプロでも即通用すると太鼓判を押されるほどでした。
その後の大学リーグ戦での活躍もあり、2016年の春までは「12球団1位競合もあるか?」と言われるほどの注目度だったのです。

不安要素の右肩痛

先程紹介した大学リーグ戦での戦績で、もしかしたら2016年の成績が大したことないのでは?と思われた方がいるかもしれません。

実は今年の春季リーグ戦の登板中に高校時代痛めた箇所と同じ右肩痛を発症し、緊急登板しているためです。
高校時代の傷が完全には治っておらず、スカウト陣からは完全に治ることはないのでは?という評価をされるようになってしまいました。

そのため現在は春先までの評価よりは大分落ち着き、今まで田中一色だったドラフト戦線は他の選手にも注目が集まるようになっています。
しかし落ち着いたとは言え、現在も文句無しでナンバーワンの評価を受けており、複数球団による1位指名は確実と見られています。

プロ入り後の活躍は期待できるのか

即戦力としてはかつての上原浩治球とも評価されており、プロ入りした後はいきなり活躍されることが期待されています。右肩痛の発症が気になるところではありますが、既に速球と変化球はプロの1軍で通用するのは間違いないでしょう。

大谷翔平や藤浪晋太郎と同年代ということもあり、4年早くしてプロ入りし、現在では球界を代表する投手になった二人からも注目されています。

もちろんアマチュアとプロの世界は全く別物であり、アマで期待されていた選手がほとんど活躍できずに引退したり、逆に期待されていなかった選手がプロで花開くこともたくさんあります。
田中投手がプロ入りした後の成績を考えるのは早計かもしれませんが、こうやってあれこれ考えるのもプロ野球の楽しみ方の一つなのではないかとも思います。

間もなく始まるドラフト会議において、ぜひ田中正義をどこが何球団指名するのかに注目してみてください。

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