アニメ化・映画化も達成した傑作小説『図書館戦争』シリーズの魅力を語ります!
大人気作家、有川浩先生の大ヒット小説「図書館戦争」シリーズの人気の秘密について、個人的に紹介します。
登場人物の性格の良さ
恋愛漫画、恋愛小説にありがちな主人公は、可愛かったり、ドジだったり、平凡とは言いながらも、男の子と仲が良かったり…基本は女の子らしい子が多いですよね。でも、図書館戦争の主人公、笠原郁は、男勝りで不器用、でも心はピュアという、憎むに憎めない可愛さを持っています。
また、正義感がとても強く、何度も社会の理不尽さに涙を流しますが、この物語の第二の主人公とも言える郁の教官、堂上篤が、郁を何度も救ってくれるんです!実はこの二人、過去に一度出会っていて当時は名前も顔も知らない堂上を王子様と信じ、図書隊に入るという破天荒な行動を起こしやすい郁を、堂上が収める、という二人のタッグがたまりません!
郁の同僚の柴崎や手塚や、堂上の同僚、小牧、また郁達のチームのリーダー、玄田など沢山の登場人物がいますが、みんな性格良すぎなんです!もちろん、毒舌だったり、冷徹だったり、厳しい一面も見せる彼らでも、根底にあるのは常に明るい未来への希望で優しい心、正義の心を持つ人ばかりなんです。
時代の違い
図書隊戦争の舞台は、年号が平成に変わるとき、正化と変わったパラレルワールドの話。本への規制が厳しくなり、全く罪もない本までもが、良化隊という組織に狩られてく。本を一冊でも多く守る為にいるのが郁や堂上たちのいる図書隊なんです。
隊員一人一人が本への熱い思いをもっており、図書館という組織として良化隊と戦っています。また今の時代と違うのは、武器を持って戦うところ。今の時代では考えられませんが、日本が戦争後に武器を捨てていなければ、こうなっていたかもしれませんね。もしかしたら、そういうメッセージ性も込められているのもしれません。
登場人物の恋愛模様
この物語は、戦いだけが中心ではなく、恋もたくさん描かれています。
メインとなっているのは、やはり主人公の郁と、郁いわく王子様、堂上のカップル。お互い想いあっているのに、不器用で恋に奥手な2人。最初の方は堂上を困らせてばかりだった郁だが、図書隊の中の特殊部隊でありエースのタスクフォースの初の女性隊員となり、必死に食らいつき、時には弱い一面を見せる。そんな彼女の姿に、堂上は少しずつ惹かれていく。また、厳しく指導しながらも時に優しい一面を見せ、郁が辛いときにいつも助けてくれる堂上に、郁も惹かれていく。
お互い惹かれあっているのに、不器用なためにすれ違う二人。でも、少しずつ距離を縮めていく姿は、とても穏やかでとても甘酸っぱいんです。
小牧と、小牧の昔からの知り合いで難聴の毬絵の、恋愛模様や、柴崎と手塚、意地っ張り同士の恋愛。全員、進展の速さは異なるものの、お互いに惹かれあい、不器用に恋をする姿は、読んでいるこちらもきゅんとしてしまいます。
そんな、憎めない可愛過ぎる恋愛模様は、この物語の最大のオススメポイントと言えるでしょう!
漫画化・アニメ化・実写映画化もしている『図書館戦争』
以上、図書館戦争のオススメポイントについて、大きく分けて3つお話ししましたが、実はオススメしたい部分はまだまだあるんです。また、この物語は漫画やアニメ、実写映画にもなっていて、どれも劣ることなく面白いんです!
実写ではV6の岡田准一と榮倉奈々が、堂上と郁役をしていて、またこのタッグも完璧なんです!
全て観ることでその奥深さが更に理解できる作品、図書館戦争。彼らの世界は壮絶ながらも、図書隊のシンボルであるカミツレの花言葉、苦難の中の力という言葉に従ってしたたかに、生きています。
そんな彼らの姿に、誰もが憧れを感じることでしょう!!