2016年10月19日

日ハムの守護神・マーティンが怪我で帰国、日本シリーズは欠場決定

 

クライマックスシリーズ突破を果たし、残すは日本シリーズのみとなった日ハムにとっては苦しい事態になったかもしれません。
今シーズン守護神としてクローザーを任されていたクリス・マーティンが左足首の故障により、帰国し、日本シリーズの欠場が決定しました。

マーティンは球団を通じて以下のようにコメントしています。

「話し合いと熟考の結果、足首のリハビリのために帰国することを決断しました。この怪我により自分が100%のパフォーマンスを出せなかったことと、これ以上、チームメイトやファンの皆様の期待を裏切りたくないという気持ちから、今回の決断に至りました。来シーズン、もっとファイターズのために貢献出来るように、足首のリハビリと強化に専念したいと思っています。また、チームの皆様の日本シリーズでの健闘を祈っています」

引用元: ハム守護神マーティンが米国へ帰国&日本S欠場「チームの健闘を祈っている」

クリス・マーティンとは?

まずは、クリス・マーティンについて紹介したいと思います。
Googleで検索して出て来るクリス・マーティンはイギリスのロックバンドの人ですが、ここで取り上げているのは日ハムのクリス・マーティンなのでお間違いなく。

マーティンは今シーズンから日ハムに新加入した外国人選手で、シーズン初めは中継ぎ、抑えを務めていてた増井俊之が不調のため先発に配置転換された際に、途中から抑えに転向しています。
中継ぎ・抑えのどちらでも素晴らしい成績を収めており、2016年の成績は19ホールド21セーブ、防御率は驚異の1.07という数字です。

シーズン途中に抑えに転向したため、セーブ王などのタイトルは獲得できませんでしたが、この防御率は12球団の抑えでも最も良い成績です。

投球スタイルは、最速で158キロの速球を武器に、カットボールやシンカーなどの早い変化球を投げ分け、球速差のあるカーブを決め球としています。特にストレートは常時150キロを超えており、バッターにとってはかなり攻略困難な投手です。
さらに投球回あたりの与四球・被安打を示すWHIPは0.63と、ランナーを出すことすらあまりなく9回を締めくくっているがこのデータから窺い知れます。

日ハム以前では2014年の4月26日にロッキーズでメジャーデビューをしており、翌年ヤンキースでは24試合に登板するもパッとした成績は残せず、日本ハムに移籍しています。

マーティンの故障

マーティンは9月4日のオリックス戦の登板後にベンチ内の段差で足を踏み外したことで、左足首を負傷しシーズン終盤は戦線を離れていました。登板後の怪我という珍しい事態に一部で驚きの声が上がっていました。

その後、クライマックスのファイナルステージで復帰するも第2戦では9回にソフトバンクに逆転を許してしまうなど、本調子ではないと見られていました。
その際に患部の痛みが再発したらしく、翌日からベンチを外れており、日本シリーズに向けて調整を行っていました。

しかし日本シリーズを3日後に控えた本日、マーティンは帰国し、治療に専念するとの報道がなされました。
日ハムにとっては絶対的な守護神を失ったことで、リードしても終盤に守りきれるかが不安要素となってしまうことになりました。

マーティンの代役は?

シーズン終盤、マーティンが離脱した際には吉川光夫投手が代役を務めました。
吉川は先発ながらも急遽配置転換となった抑えを務め上げ3セーブを記録しています。
しかし9月27日の西武戦では先発登板をしており、起用法は流動的です。

クライマックスシリーズでは第3戦のクローザーはバース投手、第5戦のクローザーは大谷投手が務めており、マーティンの代役は正式には決まっていないのかもしれません。

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