黒田の引退試合はいつ? 広島vs日ハムによる日本シリーズの見所を紹介
今年の日本シリーズは25年ぶりにリーグ優勝を果たした広島カープと、最大11.5ゲーム差から大逆転優勝を遂げた日本ハムによる対戦となりました。
ともにリーグ優勝を果たしてからのクライマックスシリーズ突破ということで、非常に勢いに乗っているチームです。
投打に渡り大活躍をした大谷翔平や、日本シリーズが引退登板となる「男気」黒田博樹など見所満載の日本シリーズについて紹介したいと思います。
広島カープの快進撃
今年の広島カープはとにかく強さが目立ちました。
2位の巨人に17.5ゲーム差をつける独走態勢で、月別の成績でも全ての月で勝ち越しています。
最も特徴的なのは「逆転のカープ」と呼ばれるほど逆転勝ちが多いことです。
今年の勝利は89勝となっていますが、そのうち逆転勝利は45回と過半数を占めています。
序盤にリードを許す展開こそあるものの、中継ぎが粘って逆転勝ちを収めるケースが非常に多く、最後の最後まで何が起こるかわからないというドラマチックな展開を何度も演出してきました。
また、若い選手の台頭も著しいものがありました。
おなじみの菊池涼介、丸佳浩らに加え、最多勝を獲得した野村祐輔の復活や、突如としてブレイクした鈴木誠也など、開幕前はあまり期待されていなかった選手も続々とタイトルに絡む活躍を見せました。
ベテラン陣は黒田博樹、新井貴浩といったレジェンド格がおり、若手とベテランの融合という最も理想的なチームを構成しています。
さらにカープはセ・リーグが滅法苦手とする交流戦でも11勝6敗でも12球団中3位につけています。もちろんこれはセ・リーグではトップの順位です。
3位といってもあまりインパクトがないように感じられるかもしれませんが、実際は想像以上にパ・リーグ優位の状態になっていて、過去には1位から6位まで全てがパ・リーグが占めることもあったのです。
セ・リーグ2位の巨人が7位になっていることを見ると、3位につけているのはパ・リーグにも劣らない戦力であることを証明しています。
また日ハムの交流戦順位は5位となっており、カープの方が高い順位をつけているのもポイントです。
常勝軍団ソフトバンクを破った日ハム
開幕前はソフトバンクがダントツで優勝するだろうと見られており、日ハム優勝予想をした人はほとんどいなかったのではないでしょうか。
現に前半戦はソフトバンクの独走態勢で、誰もがこのまま優勝すると思っていました。
しかし6月頃から調子を上げていき、球団記録となる15連勝を記録するなど、ノリにノッていました。やがてソフトバンクに追いつき、9月にはとうとう首位に躍り出ます。
日ハム4番の中田翔が後に手記で語っていますが、戦っていた選手本人ですら逆転できるとは思っていなかったそうで、いかに日ハムの勢いが想像以上だったかがわかります。
そして9月28日の西武戦で、大谷翔平が1安打完封勝利を収めてリーグ優勝を決めました。
大谷は今季投打に渡る活躍を見せ、史上初の二桁勝利、20本塁打を記録し、「まるで漫画の世界の人物のようだ」とも形容されたほどです。
クライマックスシリーズでも、ファーストステージを軽々突破したソフトバンクをねじ伏せ、ソフトバンクの日本シリーズ3連覇を阻止しています。
ただし不安要素としては、シーズンで抑えのエースとして絶対的な安定感を誇っていたマーティンが足首の故障で離脱しており、日本シリーズの欠場が決まっていることです。
逆転のカープだけに、9回をきっちりと抑えられる投手がいないと手を焼くかもしれません。
黒田博樹の登板は?
10月18日に黒田博樹が日本シリーズを持って引退することが発表されました。
黒田はメジャーリーグで5年連続二桁勝利をあげていた矢先に、高額オファーを蹴って古巣広島に帰ってきて、2年目にして黒田のキャリア初となるリーグ優勝を達成しました。
今年は日米通算200勝を達成しており、名実ともにプロ野球を代表する投手になりました。
今でも先発ローテーションを守り続けている鉄腕ですが、今回の日本シリーズの登板が最後になります。
先発予想では第2戦、第6戦を投げるとされており、早期に決着がつくのであれば第2戦が引退登板となるかもしれません。
ただ広島と日ハムは実力が伯仲していると見られており、第6戦が見られる可能性は高いでしょう。
もちろん黒田がどの試合に登板するのかは蓋を開けてみなければわかりませんが、いずれかの試合で先発登板するのは間違いないでしょう。
広島と日ハムどちらが有利?
有名なスポーツ誌であるNumberが運営するWebメディア「言わせろ!ナンバー」での現在時点での予想は以下のようになっています。
- 4勝1敗で日ハム…20%
- 4勝2敗で日ハム…20%
- 4勝3敗で日ハム…6.7%
- 4勝2敗で広島…23.3%
- 4勝3敗で広島…26.7%
その他の勝敗数はグラフには表示されていないのですが、確認できる限りはほとんど互角、やや広島というところでしょうか。いずれにしても拮抗しているという見方が一般的です。
これまでの日本シリーズはパ・リーグが有利とみられる事が多かっただけに、勝負論もあり、非常に楽しみなシリーズですね。