「ライデン・ファイターズ」超硬派な伝説のシューティングゲーム
1990年代、ゲームセンターは格闘ゲームにあふれかえり、そのブームも最高潮に達していた。一昔前のゲームセンターでの主役はシューティングゲームで、やられずにどんどんステージを進める上手なプレーヤーの周りには常に、人だかりができていた。
それが、格闘ゲームにとってかわってしまった1990年代、ゲームセンターの片隅にシューティングゲームというジャンルを救った、まさに救世主的なゲームがあった。それが、雷電シリーズ。
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1990年、雷電で、敵を倒す、弾をよける、シンプルだが、プレーヤーの腕前のみ試される、まさにシューティングゲームの原点回帰と言える作品が登場し、シューティングゲーマーがこぞって腕を競い合う。
そして、続いて登場した雷電Ⅱで、そのシューティングゲーマー達の人気は決定的なものとなった。
ゲームシステムは変わらず、グラフィックの美しさ、音響の迫力が前作を上回っており、特に、敵を倒した時の爆発、破片の飛び散りのグラフィックのレベルの高さには度肝を抜かれた。
そんな、シリーズのコアな部分を受け継いで、続いて登場したのが、「ライデン・ファイターズ」である。
操作性、展開、BGMなどスピード感を増した爽快感あふれるゲームになっているが、基本的な弾よけ、正統性などのシステムはそのまま継承されている。
そして、このライデン・ファイターズシリーズと初代雷電がスマホアプリで遊べるのだ。
超お得、ライデンファイターズと雷電が1パックに、ライデンレガシー!
アンドロイド用、iOS用ゲームアプリに発売されているのは、ライデンファイターズシリーズの、ライデンファイターズ、ライデンファイターズⅡ、ライデンファイターズJET、そして、初代雷電の4本が1つのアプリに納められた、ライデンレガシーである。
そんなアプリが、600円程度で遊べるのは、かなりお得である。
その移植度に度肝を抜く!
どのゲームも、その移植度の完成度の高さに驚かされる。グラフィックの美しさ、ゲーム展開、BGM、どれを取ってもアーケードゲームのままになっている。
あまりの難易度の高さに、ゲームセンターでは100円玉を積み上げて、コンテニューの連続だったが、これからは、スマホで手軽に、あの壮絶シューティングゲームが楽しめる。
抜群の操作性!
グラフィックなども素晴らしいが、スマホ用のタッチの操作性が抜群に良い。
他のシューティングゲームのアプリだと、ちょっと遅れたりだとか、思わぬ方向に自機が動いてしまうなんてこともあるが、このライデンレガシーは、自分の思った時に、思った通りに自機を動かす事ができるため、難易度の高い弾幕をかいくぐることができる。
難易度の高さも完全移植、壮絶な弾幕が襲ってくる!
難易度が高いゲームとして有名な、この雷電シリーズ。バリアや、エナジーなどのやわいアイテムなんかはない。
よけきれず、一発でも当たれば、アウト。アブなければ、ボムを使うしか手立てはない。そんな、難易度の高さも、完全移植されている。
そのため、スマホのやや小さい画面上に、弾幕の雨あられが溢れかえり、襲ってくる。はっきりいって、よけきれない!
実は覚えゲー
敵の攻撃パターン、特にステージごとに配置されているボスの攻撃パターンは決っている。ものすごい量の弾を浴びせてくるが、そのパターンを覚えて、弾の隙間をかいくぐる事ができれば、ただならぬ爽快感を感じる事ができる。
練習にはトレーニングモードがお薦め!
ひたすら、攻撃パターンを覚えたい場合は、アーケードにはなかったトレーニングモードと言うステージを選択できるモードが搭載されている。自分の苦手なステージを繰り返し、練習し、攻撃パターンを覚える事ができる。
難点は、やっぱり、その難易度?
あえて、難点を挙げるとすると、やはり、完全移植された難易度であろう。
特に、ライデンファイターズJETでは、ノーミス、ノーボムでクリアすると、解放される隠しステージが3つある。
しかしながら、難しすぎて、よほどの達人でない限り、この隠しステージを解放する事はほぼ不可能である。できれば、もっと、簡単な条件に変え、より簡単に3つのステージに到達できるようにしてほしいのが、唯一の望みである。
シューティングゲーム本来の面白さが炸裂する!
なにはともあれ、このライデンレガシー、複雑になり過ぎている現在のシューティングゲームとは違い、インベーダーゲーム、ゼビウスから脈々と受け継がれている、シューティングゲームの本来の面白さ、敵を破壊し、弾をよける、というものが、全て完璧に備わっていると言っても過言ではない。
「こんなのよけきれない~」と言いながらも、何回もプレイしてしまう。
たまたま、偶然にも弾をよける事ができれば、ちょっと、シューティングゲームの達人になった気分も味わえる。そんな、伝説的なゲームがスマホで気軽にできるのは非常に喜ばしい限りだ。