世界的なスマホカードゲームHearthstone(ハースストーン)とは?【レビュー・評価・感想】
全世界で5000万人もの人が熱狂していると言われる。大手ゲームメーカー「ブリザード」の人気ゲームアプリ、「ハースストーン」について語ります。
今まで遊んできた中で最高のゲームだと確信できる作品です!
シンプルながらも奥深く、高額の賞金が出るプロの大会まであります。これほどまでに熱狂できるゲームはかつてありませんでした。
目次
オンラインで遊べるカードゲームは最高だ!
「ハースストーン」は、スマホでもPCでも遊べるオンラインカードゲームです。
日本でも流行した「マジック・ザ・ギャザリング」「デュエルマスターズ」「遊☆戯☆王」などと同じトレーディングカードゲームで、紙のカードゲームにハマった方は確実に楽しめると思います。
紙のカードと違う「オンラインゲーム」であることの最大のメリットは、対戦相手がいつでも見つかることです。
私は小さい頃、トレーディングカードのパックを買ってデッキを組み立てるのが大好きでしたが、しかし同じカードゲームをやっている友人がおらず、「デッキは組んだものの対戦して試せる相手がいない」という歯がゆい思いをしていました。自分で二つデッキをつくり、弟に頼み込んで相手をしてもらったという苦い経験もあります。
そんな私にとって、トレーディングカードがオンライン化され、ネットを通していつでも相手が見つかるというのは、画期的なことでした。ハースストーンは世界的なゲームであり、日本だけでなく、世界中のプレイヤーとも対戦できるのです。
カードゲームは、「言語」というよりは、論理と戦略なので、言葉がなくとも世界中の人達と真剣勝負できるんだなという、感動に近いものもありました。
「かがくのちからってすげー」と叫びたくなりますね!(実はポケモンの対戦もけっこう好きです。ハスストもポケモン対戦も似てるところはけっこうあると思っています。)
また、ハースストーンには「プロ制度」があって、初心者もいれば、「プロ」と呼べるトップクラスの選手までいます。いわゆる「eスポーツ」の一つとして捉えられているのです。
プロのハースストーンプレイヤーは高額の賞金を手にすることができ、2016年の世界選手権の賞金総額は100万ドル(1億円以上)でした。
ゲームの賞金だけで食べていけるプロがいるのも納得の額ですね。
何が言いたいかと言うと、ハースストーンは、プロ制度が成立するくらい奥深く、多くの人を熱中させているゲームなのです!
Hearthstone(ハースストーン)とはどんなゲームか?
まず、ハースストーンはどういうゲームなのか、ということですが、ルールや世界観は「マジック・ザ・ギャザリング」に似ています。
と言っても、ルールはもっとずっと単純です。マジギャザの面白さが濃縮された形になっていて、今までカードゲームをやったことがない人でも、すぐにルールを把握できるほどのシンプルさです。
賞金で食っているプロがいるほど奥深いものでありながら、ルール自体は誰でもすぐに把握できるくらい簡単ということになります。
「シンプルにして深淵の意味」というキャッチコピーがついているように、このシンプルさと奥深さの両立は、ハースストーンが世界中に人気のカードゲームである一つの理由でしょう。
ハースストーン基本的なルール
- プレイヤーは9人のヒーローから1人を選びます。ヒーローごとに使える能力と専用カードがあります。
- プレイヤーは30枚のカードでデッキをつくります。
- プレイヤーの体力は30あり、それが0になったプレイヤーの負けです。
- ターン毎に「ミニオン(モンスター)」を出して互いに攻撃し合います
マナについて
ハースストーンでは、ミニオン(モンスターにあたるもの)を出すには「マナ」が必要で、マナは1ターン毎に1つづ増えていきます。
低マナのミニオンほど弱く、高マナのミニオンほど強いです。よって、使えるマナによって序盤・中盤・終盤があります。増えていくマナに沿うようにデッキを構成することを「マナカーブを意識する」などと言ったりすることもあります。
- 序盤:1〜4マナ
- 中盤:5〜7マナ
- 終盤:8〜マナ
マナが貯まる終盤になっても、出せるカードが弱ければ意味がないし、だからと言って強いカードばかりデッキに入れると、序盤に手札を出せなくなって一方的にやられてしまうので、調整が重要になります。
大まかな流れはこんな感じです。
このようなカードゲームやボードゲームは全部そうなのですが、文章で説明しても煩雑すぎてよくわからず、実際に一度対戦してみると流れがすんなり理解できるものです。
ハースストーンには、アプリを始めると最初にしっかりとしたチュートリアルプレイがあるので、それをやっていくうちに誰でもルールが理解できると思います。
個性豊かなヒーロー達
ハースストーンというゲームには、9人のヒーローがいて、ユーザーはそのうちの一人を選んで戦うことになります。
これは、開発元のブリザード社にはありがちなことで、「LoL(リーグ・オブ・レジェンズ)」や「Overwacth」などの人気ゲームも同様に、数いるヒーローの中から自分の使い手を選んで戦うようになっています。
もちろん、格闘ゲームのキャラセレクトなんかと同じ仕組みだから珍しくはないのですが、カードゲームとしては少し特徴的ではあります。(遊☆戯☆王やデュエルマスターズ等の有名TCGにはヒーローのような概念はなかったので。)
世界観も「WarCraftシリーズ」と共通している部分があり、「Blizzard Entertainment」が作ったゲームなんだなぁ、とった趣があります。
ハースストーンの面白いところは、ヒーローそれぞれの個性が抜群で、ただ9体いるわけではなく、9体それぞれが「これしかない!」という特徴を持っていることです。
ヒーローにはそれぞれのキャラがいて、課金することで別のキャラを使うこともできますが、セリフなどが変わるだけで能力には一切違いが出ません。
これは「LoL」なども同じ仕組みですが、この公平さと、ゲーム性に対する拘りが、「ハースストーン」を「eスポーツ」として普及するゲームにしたのかもしれません。
とりあえず、それぞれのヒーローがだいたいどんな感じの特徴を備えているのかを述べていきます。
メイジ
メイジは魔法使いのヒーローで、デフォルトのキャラは「ジェイナ・プラウドムーア」です。課金することで「メディブ」や「カドガー」というキャラにすることもできますが、ほとんどのプレイヤーはデフォルトの「ジェイナ」を使います。(くどいようですが、能力自体にまったく変わりはないので!)
ヒーローパワーは「ファイアブラスト」で、味方を含む好きな相手に「1ダメージ」を与えることができます。
「ジェイナ」は9人中2人しかいない貴重な女性キャラですが、萌え萌えの美少女魔法使いのような感じではありません。海外ドラマや洋画に出てくるような、気の強そうな女性です。目が青く光っていて怖いです。「X-MEN」のストームという人物に似てる気がします。
メイジはプレイヤーに直接攻撃を与える魔法や、相手を凍らせて1ターン動けなくする魔法を使います。
1ターン動けないだけなんて大したことない……なんて思っていませんか?
「フリーズメイジ」と言われる、凍らせる戦法が得意なメイジは非常に怖ろしいです。氷でミニオンを足止めして、その間に強力な魔法で相手のライフを削りきります。せっかく強いミニオンを出しても、そのミニオンが攻撃する前に、メイジの強力な魔法で自分がやられてしまうなんてことはよくあります。
ローグ
ローグは、奇襲や暗殺を得意とする、冷酷に相手の裏を書いてくるヒーローです。デフォルトのキャラは「ヴァリーラ・サングイナー」で、これまた怖そうな女性キャラです。ボディラインは艶めかしい感じがしますが、セリフなどがとても恐ろしく、お近づきになりたくはないです。
ヒーローパワーは「ダガーの達人」で、「攻撃力1、耐久力2」の武器を装備します
ローグは「コンボ」を得意として、同じターンにカードを発動することで、様々な追加効果が発生します。武器も得意で、ヒーロー自らが武器を持って相手を攻撃します。
カードの効果はトリッキーなものが多く、場に出したミニオンを手札に戻したり、相手に手札をどんどん引かせて、相手のデッキのカード切れを狙う「デッキ破壊」戦法なども使ってきます。
何をしてくるかわからない怖さのあるミニオンです。
パラディン
パラディンは、たくさんのミニオンを場に並べて、相手を制圧する戦術を得意とするヒーローです。デフォルトのキャラは「ウーサー・ライトブリンガー」です。課金することで「レディ・リアドリン」を使うことができます。
ヒーローパワーは「シルバーハンドの新兵」で、「1/1」のミニオンを自分の場に召喚します。
パラディンは、ミニオンを召喚できるヒーローの能力があり、1体1体は弱いですが、「秘策」や「強化呪文」によって出したミニオンを強化して、場を圧倒してきます。単純なミニオンの並べ合いでパラディンに勝つことは難しく、全体除去の呪文などがなければ厳しい展開になりそうです。
終盤になると強力なサポート能力を持ったミニオンを出してきたり、今まで死んだマーロック(ミニオン)を蘇らせる「七つの大罪」を使ってくる「大罪パラディン」がいたりと、最後まで気を抜けない強敵です。
シャーマン
シャーマンは、「トーテム」というを呼び出す能力があったり、マナを前借りする「オーバーロード」という能力を有しているヒーローです。デフォルトのキャラは「スロール」、課金することで「宣託師モルグル」を使うことができます。
ヒーローパワーは「トーテム招来」で、4種類のトーテムの中からランダムに1つ出します。呼び出せるトーテムはサポート能力に長けたミニオンで、味方を回復させたり、魔法攻撃力を増加させたりなどの効果があります。
「オーバーロード」は、次のターンに使えるマナを犠牲にし、使ったターンに絶大な効果のあるカードのことです。使い所をしっかり見極めてくるシャーマンは本当に強いです。
ドルイド
ドルイドは、使用できるマナを増やすことができて、終盤にしか出せないような強力なミニオンを中盤に出すことできます。デフォルトのキャラは「マルフェリオン・ストームレイジ」です。
ヒーローパワーは「獣化」で、そのターン中のみ「攻撃1」と「装甲1」が付与されます。装甲も付与されるので、自分でミニオンを攻撃しても受けるダメージを軽減することができるし、獣化を使うたびに実質のライフが増えていきます。
もたもたしていると、どんどんマナを増やされて強力なレジェンダリーミニオンを召喚してしまうので、マナを増やさせない立ち回りをするか、早めに勝負をつけなければいけません。
ハンター
ハンターは、相手ヒーローへの直接攻撃手段を多く持ち、同時に敵を追い詰める数多くの「秘策」を持っています。デフォルトのキャラは「レクサー」で、課金することで「アレリア・ウインドランナー」が使用できます。
ヒーローパワーは「不抜の一矢」で、相手のヒーローに2ダメージを与えます。あらゆるキャラに1ダメージを与える「メイジ」のヒーローパワーと比較して、相手への攻撃に特化していることがわかると思います。
ハンターは「アグロ」という、早期決着をつける戦略が得意なヒーローで、序盤に強いミニオンを並べ、相手が全力を出しきらないうちに止めを刺そうとしてきます。どうにかして序盤の猛攻を凌ぎ切る必要があります。
しかい、序盤を乗り切ったからといって油断はできず、終盤にも力を発揮できるようなデッキ構成のハンターも最近は多いです。
ウォーリアー
ウォーリアーは、自らの装甲を強化し、強力な武器を所持し、相手のミニオンを除去する手段を多数持っています。直接戦闘では最強のヒーローです。デフォルトのキャラは「ガロッシュ・ヘルスクリーム」で、課金することで「マグニ・ブロンズビアード」が使用できます。
ヒーローパワーは「装甲強化」で、装甲を「2」獲得できます。自分の装甲を固めていき、終盤の戦闘を乗り切ります。
ウォーリアーは「コントロール」という、戦闘を長引かせ、終盤に強力なミニオンを召喚して決着をつける戦略が得意なヒーローです。カード切れが起こるとお互いにカードを引くたびにダメージを受けるのですが、装甲でガードを固められるウォーリアーは最終決戦で有利に立てます。
ウォーリアーのわかりやすい攻略方法は、序盤に強いミニオンを出して相手のライフを削りきることですが、ヒーローを一気に除去する「乱闘」や、どんな強力なミニオンも条件さえそろえば低コストで除去できる「とどめの一撃」などの強力な除去呪文も有しているので、非常に手強い敵です。
プリースト
プリーストは、自分のミニオンを回復させたり、体力と攻撃力を逆転させたり、相手のミニオンを奪い取ったりと、嫌らしい攻め方が可能なミニオンです。デフォルトのキャラは「アンドゥイン・リン」で、課金することで「ティランダ・ウィスパーウィンド」が使用できます。
ヒーローパワーは「小回復」で、場にいるキャラ誰か1人のキャラの体力を2回復させることができます。
自分のミニオンを強化して回復させながら戦うといったオーソドックスな戦い方もあれば、「回復とダメージを反転」させる能力を持ったカードがあり、呪文によって相手を攻撃していく戦い方もあります。
以前は強ヒーローだったのですが、プリーストと相性の良い強力なミニオンが使えなくなった上に、新しいカードもプリーストだけ微妙だったりと、最近は色々と不遇なヒーローです。
ウォーロック
自らの体力を犠牲にして手札のドローや強力なミニオンの召喚をするミニオンです。ハマったときの強さは「凶悪」の一言です。デフォルトのキャラは「グルダン」です。
ヒーローパワーは「命を魔力に」で、2ダメージ受ける代わりにカードを1枚引くことができます。これはヒーローパワーの中で最も強力と言われていて、使いすぎは命を縮めますが、手札切れを防げるのはとても優秀な効果です。
ウォーロックは強力な悪魔カードを使うことができ、その嫌らしい効果で相手を追い詰めていきます。どれも強力なカードばかりですが、正面から強いミニオンで殴られると意外に脆かったりします。自分のライフのギリギリのところで相手を倒し切る立ち回りが求められる場面が多く、上級者向けのヒーローかもしれません。
ヒーローごとに相性はあるのか?
ハースストーンのすごいところは、これだけ各ヒーローの特色を出した上で、非常に上手くゲームバランスが調整されていることです。基本的にどのヒーローを使っても勝つことができます。
しかし、ヒーローとそのデッキ構成によっては、どちらか一方が非常に勝ちにくい組み合わせというのも生まれてしまいます。
例えば、「フリーズメイジ」VS「コントロールウォーリアー」では、メイジ側が非常に不利と言われています。
フリーズメイジは、相手を氷漬けにして、強力な呪文でライフを削りきる戦略です。一方、ウォーリアーは自分で装甲を積むことができるので、ライフが水増しされます。そのため、フリーズメイジが持っている呪文でライフを削りきることができなくなってしまうのです。
しかし、メイジにしても、オーソドックスな「汎用メイジ」から、「テンポメイジ」「(今はなき)メックメイジ」「レノメイジ」などがあり、ウォーリアーも「ドラゴンウォーリアー」「海賊ウォーリアー」「パトロンウォーリアー」「クトゥーンウォーリアー」などがあって、相手がどういう戦略をとってくるのか探り合うところから戦いが始まります。
よって、メイジとウォーリアーが対峙したからといって、メイジが一方的に不利というわけではありません。
むしろ、たくさんのヒーローとカードと戦略があるなかで、非常にバランスが取れていると私は思っています。カードの能力調整などの際には、色々な意見が噴出しますが、ハースストーン以上のバランス調整を実現するのはほとんど不可能だと思います。
それくらい、ハスストは徹底して考えつくされています。
ハースストーンの代表的なデッキと戦略
だいたいどういうデッキ・戦略が環境のトップにいるのか、参考までに少し紹介します。ゲーム雰囲気だけでも掴んでもらえれば……という意図です。
テンポメイジ
テンポよくミニオンや呪文を使っていくオーソドックスなメイジです。メイジは、マナカーブに逆らわない形で強力な行動をとりやすいです。
序盤は魔法に追加攻撃を発生させる「フレイムウェイカー」が強く、中盤は「ファイヤーボール」等で相手の強力なミニオンを破壊することができます。終盤は「大魔術師アントニダス」でファイヤーボールをデッキの中に加えていく立ち回りが非常に強力で、最終盤は「希望の終焉ヨグ=サロン」の効果に期待します。
ミッドレンジシャーマン
中盤の戦闘に重点を置いたシャーマンです。「トンネル・トログ」や「トーテム・ゴーレム」などの強力なミニオンで序盤を有利に勧め、オーバーロードの力で中盤に相手を壊滅に追いやります。シャーマンのカードには「サンダー・ブラフの勇士」や「地底よりのもの」など、中盤に有利を決定できる強力なカードが揃っています。
マリゴスドロイド
「マリゴス」という、召喚に「9マナ」必要な代わりに呪文ダメージを「+5」する超強力なカードがあります。「9マナ」のミニオンなので本来は終盤にしか出せませんが、ドロイドは自らの力でマナを増やすことができるので、マナ加速によって「マリゴス」を中盤から召喚し、「月の炎」や「生きている根」などの攻撃呪文カードで大ダメージを狙います。
超火力で非常に強力なデッキで、トップ環境の脅威になるほどの強さです。
ミラクルローグ
「ガジェッツァンの競売人」という、自分が呪文を使うたびにカードを1枚引けるカードなどの効果で、手札を多く補充し、多彩なコンボによって敵を翻弄します。ローグのコンボは一方通行ではなく、様々な応用があり、使っていて楽しいデッキと言えます。
他にも、戦略は色々あります。
プロのハースストーンプレイヤーが公開しているデッキを参考にしながら、自分なりのアレンジを考えてみるのも非常に楽しい体験だと思います。
初心者でも楽しめるハースストーンの仕組み
始めてハースストーンをやるプレイヤーは、カードも十分に持っていないし、ルールや各カードの能力も覚えきれていないし、なかなかガチで対戦するのはハードルが高いかもしれません。
でも大丈夫!初心者でも楽しめる工夫がたくさん施されています。
アリーナ(闘技場)
ハースストーンにはアリーナ(闘技場)というシステムがあり、そこではカードをレンタルして遊びます。自分の手持ちのカードではなく、出されたカードを選んでいって、即席のデッキをつくるのです。
- 自分が強いカードを持っていなくても楽しめる
- 色んなカードの効果や戦略を知ることができる
- 色んなプレイヤーと同じ条件で戦える
場所がアリーナです。
アリーナは、連勝すればするほど報酬のカードパックを貰えるので、俄然モチベーションが高まります。
酒場の喧嘩
また、「酒場の喧嘩」というイベントも行われます。
これは、ランク戦ほどガチではなく、毎回ユニークなルールで戦います。バランスが崩壊しためちゃくちゃなルールも多く、初心者でも気軽に参加できるし、プレイするとカードパックが貰えます。このような楽しいイベントが毎週開かれているのも、世界的なカードゲームであるハースストーンの魅力です。
運ゲーから極限の戦いへ
ハースストーンのプロの試合は、お互いのあらゆる可能性が錯綜しあって、とても白熱したものがあります。
ハースストーンというゲームは、いわゆる「運ゲー」……運に左右される要素がけっこう大きいと言われます。
例えば、これは「デジタルゲーム」だからこそ可能になる要素ですが、攻撃の対象がランダムで選ばれたり、ランダムなミニオンを1体召喚したりと、どうしても勝負に運が絡んできます。
そもそも、トレーディングカードといった時点で、どういうカードをどのタイミングで引くか、という運は決定的に絡んできます。最初に配られたカードを引き直す「マリガン」などの仕組みがあるにしても、やはり「運」という要素からは逃れようがありません。
どれだけ強い選手でも、それなりにやっているプレイヤーと対峙すれば、勝率は6割以上にはならないそうです。
基本的にハースストーンの「レジェンド」(スプラトゥーンで言うS+)は、勝率5割以上を維持しながら、試行回数を増やせばたどり着くことができるようになっています。
しかし、そのようなゲームが本格的な「eスポーツ」の競技の一つになっているという事実もあります。
スペインの名門サッカークラブ「バレンシアCF」がe-Sports部門を設立しましたが、対象にする競技の一つがこの「ハースストーン」です。サッカーも番狂わせが多いスポーツであり、似通ったところを感じているのかもしれません。
土壇場で相手の思考を読むような勝負強さがプロには求められるということでしょう。そして、運が大きく関わってくる中で、あらゆる可能性を想定し、戦略を組み立て、全力で最善を尽くそうとするからこそ、ハースストーンというゲームは面白いのです。
おわりに
ハースストーンがどういうゲームなのか、そしてどんな魅力があるのかを、自分なりに説明してきました。
文章を読んで説明を聞くよりも、実際に体験してみたほうが楽しさを実感できると思います。
もし興味を持っていただけたのなら、下のリンクからHearthstone(ハースストーン)の個別ページも見て貰えると嬉しいです。「おすすめランキング」への投票もぜひお願いします。