2016年10月22日

数ある音楽ストリーミングアプリの中でもGoogle Play Musicがおすすめの理由

現在世界の音楽市場の中心はダウンロード販売からストリーミングモデルへと変化しつつあります。
老舗のSpotifyをはじめ、Apple・Google・LINEといった誰もが知る企業も音楽ストリーミングアプリを配信しており、市場が盛り上がっている一方、ユーザーとしてはどのサービスを選べば良いか分からないという現状が有ります。

そこでこの記事ではGoogle Play Musicがおすすめであるという観点から、その特徴を紹介しています。皆さんが良いと思えるストリーミングサービスに出会っていただくことを目的としています。

音楽ストリーミングサービスの老舗であるSpotifyの有料会員数がなんと4000万人を突破しており、それに追随するApple Musicも有料会員数を1500万人を突破するなど、ストリーミング市場はますます拡大の一途を辿っています。

そして現在、音楽業界の市場の中心はストリーミングサービスとなっており、アメリカでは音楽市場におけるストリーミングのシェアは2015年時点で34.3%となっており、これまでトップになっていたダウンロード販売を僅かに抜いてトップになっています。もちろん現在はさらに差を広げているでしょう。

しかし、日本の場合はCD文化が根強く、デジタル媒体によるシェアがわずか17%であり、ストリーミングサービスの会員数も伸び悩んでいると言われています。例えばAWAの有料会員数は2016年7月時点で11万人程度、LINE MUSICも10万人前後と言われており、いずれもダウンロード数が1000万件近いにも関わらず、有料会員率がわずか1%程度と低迷しています。

Apple MusicやGoogle Play Musicの日本での有料会員数を公表していませんが、おそらくこちらも伸びていないと思われます。やはりダウンロード販売が進まなかったという背景もあり、ストリーミングサービスに対しても動きが鈍いのが現状です。

そこでこの記事では音楽ストリーミングサービスの良さと共に、その中でもGoogle Play Musicが競合サービスよりも優れている点を紹介したいと思います。

音楽ストリーミングサービスの特徴

音楽ストリーミングサービスのほぼ全てが月額料金による定期購読(サブスクリプションモデル)となっており、一定の月額料金を支払うことにより、サービスが提供している楽曲のすべてをオンライン上で自由に聞くことができます。
また、主たる媒体がスマホであることから、通信量の節約のため、1度ダウンロードした楽曲は端末にキャッシュされて、2度目以降はオフラインでも聴けるという工夫もされてます。(当然永続化して保有することはできません)

これまでのダウンロード販売では1曲数百円ほどの単価で買い切りでしたが、ストリーミングでは自分が聞きたい曲を何度でも聞くことができるので消費者にとっては多様な曲を比較的安価で聴けるという特徴があります。

また購入する必要が無いので、自分がこれまで購入したことがないけれど気になっている曲や、サービスがレコメンドで提示した見知らぬ曲を気軽に視聴することができるので、多様な曲に慣れ親しむことができるというメリットもあります。

日本は実は音楽市場がアメリカに次いで世界に2番目に大きな国であり、決して音楽にお金が支払われない国ではないのですが、不思議とダウンロードにせよストリーミングにせよ普及していないのが現状です。個人的には金銭的にも音楽としての体験的にもストリーミングサービスのほうが既存の手法よりも上回っていると感じるのですが、なぜ普及しないのかは疑問に感じています。
この点に関しては既存メディアやブログでも様々な憶測が飛んでいるので、興味がある方は調べてみてください。

個人的にストリーミングサービスに対して最も気に入っている点としては、自分が知らない曲けれど、好きであろう曲をいい感じにピックアップしてくれて、それを延々とリピードし続けられることです。
私は作業中に音楽を聞くことが多いのですが、自分自身音楽の幅が広いわけではないので、これまではプレイリストを自作するのに困っていました。その点、ストリーミングサービスを使うことで他のユーザーが作ったプレイリストやサービスがおすすめしてくる曲を流しっぱなしにするだけで、聞いたことはないけれど自分に合った曲がずっと流れてくれるので大変助かっています。

Google Play Musicの優れているところ

Google Play Musicは2016年9月に配信されていますが、競合となるApple Music、AWA、LINE MUSICらが2〜3ヶ月早く配信されたことで、日本市場においては今ひとつ影が薄い印象があります。
しかし機能的に見ると、競合サービスよりも全体的に優れていてバランスの良い構成になっていると思います。それについて紹介したいと思います。

楽曲配信数が3500万と利用可能なサービスとしては最大

Google Play Musicの楽曲数は3500万曲以上でこれは、日本で誰もが利用できるサービスとしては最大です。厳密に言うとSpotifyが4000万曲以上で最大なのですが、現在Spotifyは日本向けには招待コードを持ったユーザーしか利用できないため、誰もが利用できるサービスとなるとGoogle Play Musicが最大となっています。

Apple Musicは3000万曲以上と書かれているメディアが多いですが、それはアメリカなど一部地域に限られており、日本など多くの地域では数百万曲程度しか配信されていません。そのため日本で考えるとGoogle Play Musicの方が魅力的です。
AWAは最近楽曲数を増やしており、3000万曲以上とのことで、LINE MUSICは1500万曲程度と見られており、やはりこちらよりも上回っています。

楽曲数が多いことで、あまり知られていないマイナーな曲も網羅されていたり、あるいは他のサービスでは配信されていないメジャーな曲が含まれている可能性が高くなります。
もちろん他社のサービスより楽曲数が多いからといって、一概にニーズの高い曲がもれなく含まれているわけではなく、他のサービスにだけ配信されている楽曲もありますので、その点はご注意ください。

ファミリープランがお得

Google Play Musicではスタンダードプランが月額980円ですが、家族で最大6人まで使えるファミリープランがあり月額1480円と、一人あたりの価格にするとかなりお得になっています。
これはApple Musicとほとんど同じ内容ですが、それ以外のサービスはファミリープランを実施していないので、家族で使用する機会がある方にはオトクな内容です。

所有している曲をクラウドにアップロードできる

既に所有している曲がある場合、Google Play Musicのクラウドサービスに最大5万曲までアップロードすることができて、それを同じアカウントならば複数端末で共有することができます。
これらはストレージに入れる必要なく、Googleのサーバーとのやり取りで完結するので、残り容量をほとんど気にすることなく音楽を大量保有する事ができます。

Apple Musicでもクラウドサービスには対応していますが、Googleの方が容量が大きいのが特徴です。その他のサービスは現在クラウドアップロードには対応していません。

Google Play Musicが劣っているところ

これまで優れているところを紹介してきましたが、それだけでは偏った紹介になってしまうので、今度は劣っているところも紹介します。

歌詞表示機能が限定的

AWAやLINE MUSICのような日本企業が出しているアプリは当初から歌詞機能がついていましたが、Google Play Musicには歌詞機能はついていません。

2016年6月30日に歌詞ライセンスサービスと契約したことを発表しており、おそらく近いうちに歌詞機能が追加されると思いますが、先行して追加されたApple Musicではまだ一部の楽曲のみにしか対応していないので、やはり歌詞機能に関してはまだ国産アプリの方が強いです。

PC専用アプリがない

PCで利用する場合、Apple Musicの場合は言わずと知れたiTunesがあり、AWAも専用のアプリを提供していますが、Google Play Musicはブラウザアプリしか提供していません。
もちろん普通に聴くだけなら問題ありませんが、ローカルにデータを保持することができなかったりとユーザー体験にはどうしても専用アプリよりは劣ってしまいます。

PCから頻繁に利用したいと考えている方はApple Musicの方が良いかもしれません。

最後に

このようにGoogle Play Musicには他のサービスと比べると良い面、悪い面どちらもあります。もちろん他のどのサービスも一長一短があり、これが良い!という決定的なものがないので、ユーザーとしては悩ましいところですね。
個人的には他よりも優れているところがある一方で、決定的な弱点というのはなく、選んで失敗だと思うことが少ないサービスだと思います。

日本ではまだあまりストリーミングサービス自体が普及していませんが、この記事を呼んでもし興味を持っていただければ幸いです。

定額音楽ストリーミングサービスのおすすめランキング
定額音楽ストリーミングサービスのおすすめランキング
音楽視聴環境はかつてのCDから年々デジタル化が進んでいるのはご存知かと思います。デジタル化もこれまではダウンロード販売が主でしたが、2006年にSpotifyが登場してからはストリーミングの時代になりつつあり、2015年には大手企業が続々と音楽配信アプリをリリースしました。 一斉に市場に有力アプリがなだれてきたことで、ストリーミングサービスには興味があるけれど、どれを選べばいいのか分からないという方もおられると思います。そこでこの記事では有力な音楽配信アプリの概要とレビューを紹介すると共に、おすすめのアプリをランキング形式で紹介しています。 皆さんがお目当てのアプリが見つかれば幸いです。

カテゴリ一覧