2016年11月11日

ティッシュ配りのアルバイトは楽で時給が良いというのは間違い!?監視の目もあって本当は厳しいんです。

ティッシュ配りというと時給が良い割に単純作業で楽だというイメージがあるかもしれません。また特定の人に大量に配ったりしてすぐに捌けるのでは?と思われることもあります。
しかし実際には色々と辛いこともあるということが経験者の話を聞くとわかります。実際に体験した方からの実情を紹介します。

面接から初出勤まで

ティッシュ配りのアルバイトが楽そうだと思った私は、求人誌で探しても無かったのでチラシ・ティッシュ配り業務をやっている企業に直接問い合わせました。その結果、派遣従業員として登録を行うことで働けると知ったので、その派遣会社に電話をしました。

都内の良いところにある事務所で面接と行うと聞いたのですが、実際は面接というより説明会で、来た人全員採用でした。面接には私服で行きましたが他の人はほとんどスーツかフォーマルな格好であり、実際に仕事中はスーツ着用が決まりでした。

説明会では、事業内容・シフトの出し方・仕事内容・始業~終業までの流れ・休憩について・勤務にあたっての注意点等の説明があり、そして契約書を交わしてその日は終わりました。

シフトの出し方は電話と、もう一つサイトでスケジュールを入力してメールの返事を待つやり方があり、私は後者で応募しました。
勤務可能の日と時間帯を伝えると、その時間で勤務可能な勤務地と勤務内容の候補がいくつか送られてきます。そして自分がやりたい仕事をその中から選ぶと、出勤確定の連絡をもらいます。

出勤にあたっては前日確認・出発確認・始業確認・就業確認の連絡をすることが義務付けられ、前日確認までは全てメールで済みました。また、始業確認と終業確認はその現場のリーダーが行うので、複数人が同じ現場で仕事をする際は勤務経験値等からリーダーが選出され、リーダーには事前に連絡が行きます。

経験が浅い自分がリーダーになることもありますし、一人で働く現場では自分で全て行います。
出発確認は、ちゃんと朝起きて仕事に行けるのかを確認するために電話であり、これをしないとその日働いたことが認められません。

基本的には現地集合・解散であり、スーツを着ているそれっぽい人を毎回探さなくてはいけませんが、一応「○○駅の○○口周辺にある○○の前集合」と細かく指定してもらえるのでだいたい合流できます。

仕事内容

業務は三種類あり、チラシ配り・ティッシュ配り・看板持ちがあります。

全て不動産の広告を取り扱っていて、新築分譲マンションの広告がほとんどです。
チラシとティッシュは、通行人の中で分譲マンションを買いそうな年代の人を中心に配っていくのですが、一人に渡すのは必ず一枚だけという厳しい決まりがあり、仕事を依頼してくれた不動産会社の人が通行人のふりをしてチラシを貰って行き仕事ぶりを頻繁にチェックしにくるので不正はできません。

またティッシュはもらってくれる率が高いので非常にやりやすいです。

看板持ちは、見掛けたことある人も多いと思いますが、新築分譲マンション等のモデルルーム公開といったような看板を持ち、ひたすら立っています。場所を聞かれたら道案内をするだけで、他に業務はありません。不動産会社の方から椅子を貸し出ししてくれるところもあるのですが、私の所属する会社では貸し出しの椅子に座ることは規則違反でした。

チラシ・ティッシュ配りにはその地域で平均どのくらい配れるのか、看板持ちではその地域でどのくらいの人が看板を見てモデルルームに訪れるのか、ちゃんと平均のデータを会社が持っていて、どちらも極端に少ない場合はサボっているのではないかと疑いを持たれることがあります。

時給と仕事の辛さ

時給は、当時の最低賃金が850円前後なのに対して1000円と、それなりの時給でした。

基本的に5時間を超える労働には1時間の休憩を取ることが義務付けられ、尚且つ勤務地への交通費は700円超過分のみ支給だったので、時給は良いですがあまり稼げるバイトではありません。
私の場合、当時大学生だったので大学へ行くまでの定期圏内の駅周辺の仕事しかしませんでした。

この仕事の辛さは、やはりチラシをもらってもらえないことです。
配れなければ仕事になりませんし、極端に少なければ給料未払いなんていうこともあります。初出勤の時に配ったペースでは、5分に1枚というのがやっとでした。数秒に一回チラシを差し出し、受け取ってもらえるのは5分に1回だけというのは精神的に結構しんどいです。

また、看板持ちも一回だけやったのですが、辛すぎてもう二度としたくありません。
私はじっとしているのが苦手な人間なので、ひたすら看板持って何時間も立っているだけなんて無理でした。逆に、何もしないで立っているだけというのが苦ではない人であれば最高のバイトと言えるでしょう。

チラシ配りにもティッシュ配りにも起こり得ることなのですが、右側から来る通行人に渡そうとしたら、左側から来る通行人に気付かずに差し出した腕が当たってしまったり邪魔になってしまうことがあります。
これは慣れれば無くなりますが最初のうちは大変です。
気を遣ってばかりいたら大した量を配れません。ですが配ることに必死だと今度は通行人の邪魔になり、最悪不動産会社に苦情が行って自分が怒られ、その日の給料が未払いで尚且つクビという可能性も無くはないです。

ティッシュ配りで楽なこと

チラシ配りではほとんどありませんが、ティッシュ配りの場合はもらってくれる人が多いので渡された部数を時間内に、かなり早く配り終えることがあります。

その場合は日給保障制度があり、本来5時間労働でティッシュを配るはずが、全てのティッシュを2時間で配り終えた場合、その時は2時間で帰れる上に5時間分の時給が発生します。
しかし、一応不動産会社に確認を取る必要があり、もしかしたら追加で配ってくれと頼まれることがあるかもしれません。ちなみに私は早く終わったら毎回早上がりでした。

出会いや男女比

最初の説明会の時点で言われたことなのですが、基本的には現場は2人以上で働き、そして男女比は1:9と圧倒的に女性が多いのです。
実際に私が説明会に参加した時は他の人はみんな女性でしたし、おそらく年齢も18~30歳といったところでしょう。

一件出会いが多いように思えますが、何故か私は2人で仕事をする時はいつもおじさんとの仕事でした。私の運が悪いのか、それとも本当は男女比が違うのか、真相はわかりませんが私には出会いはありませんでした。

身だしなみについて

勤務ではスーツ着用が義務なので、スーツに相応しい髪型という指定があります。
具体的にどうと言われませんが、明るい髪は好まれません。

女性の場合は暗めの茶髪なら大丈夫そうですが、男性で染めている人は見たことがありません。

最後に

チラシ・ティッシュ配りは楽なバイトと思っているかもしれませんが、やってみると想像以上に大変な仕事です。もちろんお金をもらうことになるので責任感を持って臨みましょう。

人と接することが苦ではない、人見知りをしないという人には向いているバイトだと思います。時給も良いところが多いので、興味を持ったら探してみましょう。

この記事に関するキーワード

カテゴリ一覧