2016年10月19日

アマゾンが「漫画用Kindle」を日本限定発売!マンガモデルは電子化を押し進めるのか

オンライン通販サイトとしてもはや知らない人はいないであろうアマゾンが提供してるKindle(キンドル)に、「マンガモデル」の端末が発売されることが発表されました。
発売日は2016年10月21日(金)とのことです。

このマンガモデルのKindleは世界同時発売ではなく、日本限定で販売されるもので、漫画文化の強い日本に特化した機種です。具体的にどのような特徴があるのでしょうか。

マンガモデルの特徴

このマンガモデルの価格は通常価格で1万6280円。有料サービスのAmazonプライムに入会していると1万2280円と安く購入することができます。

これまでの端末との違いとしては漫画は小説などと違って大量に保有されることが多いため、たくさんの漫画を持ち歩けるように、ストレージは従来のKindleから4倍の128GBとなっています。
このストレージ容量の場合、漫画なら平均700冊が保存できるようで、漫画好きの人でも気軽に利用できるとのこと。

また従来は携帯にも利用されるLTE回線が利用できましたが、マンガモデルでは漫画の容量が一般書籍より大きいことから、Wi-Fiモデルだけとなっています。ダウンロードするには自宅などに限定されるかもしれません。

最大の特徴としてはページをめくる速度が従来から33%高速化されたことで、1秒間に7ページ分ページをめくれるようになっていることです。一般書籍より漫画のほうがページをめくる頻度が高いため、このモデルを使うことでこれまでよりもずっと漫画を快適に読むことができます。

日本限定モデルの発売はKindleの中でも初めての取り組みで、日本の漫画文化に合わせて作られた特殊なモデルです。アマゾンジャパンが主導で作ったとも言われており、日本市場に力を入れているのが分かる取り組みです。

アマゾンの漫画読み放題サービスの波紋

アマゾンは今年8月に国内の書籍や漫画など約12万冊が読み放題になる「キンドル アンリミテッド」を提供していましたが、契約を結んでいた講談社などに断りなく1ヶ月後の9月にほとんどの書籍が配信停止される問題がありました。

その理由として、ダウンロード後1割以上が読まれると出版社に全て読まれた時と同じだけの料金をアマゾンが支払う契約になっており、漫画が非常に多く読まれる日本では他国の何倍も早く読まれることになったため、アマゾン側の採算が合わなくなってしまったからだと言われています。

これまで書籍は買い切り文化が強く、この月額読み放題のサービスは黒船襲来として非常に注目されていたのですが、現在もアマゾンは予告なく書籍の配信を停止したことに対して具体的な言及を避けており、今後再び多くの書籍が読み放題になる状況に戻るのかは不透明なままです。

電子書籍の普及はどこまで進んでいるのか

電子書籍の利用率は1月度調査で18.5%だったのに対し、12月度調査では19.0%とほぼほ横ばいで推移した。一方、「利用するつもりはない」とする人が1月度調査では36.4%だったものの、12月度調査では43.3%と上昇。「あまり関心がない」の23.4%(12月度調査)と合わせて7割近くのユーザーが電子書籍に関心がないことが分かった。

これまで長らく書籍の電子化が進むことで紙媒体が滅んでしまうのではないかという懸念が示されてきており、電子書籍が未来の形であるかのように言われてきましたが、実は電子書籍の普及は思うように進んでいません。

利用状況や市場規模から換算すると全体の2割ほどが電子書籍を利用しているものの、依然として8割は従来の紙媒体で、しかもその伸び率もかなり鈍化している模様です。
電子書籍はアマゾンのKindle端末を利用しなくても、AndroidやiPhone、PCでもKindleのソフトをインストールすることで、各端末から電子書籍を読めるので、ほとんどの人は電子書籍を利用できる環境にありながらさほど普及が進んでいません。

実はアメリカなど他国でも、日本よりはやや普及率が高いのですが、思ったほど電子書籍が進んでいない状況にあり、電子書籍媒体にとっては閉塞感のある時代に突入しているのかもしれません。

電子書籍の良いところとは?

私自身はほとんどの書籍を電子書籍で購入しています。
その理由としては自宅ではPC、出先ではスマホというように、端末をまたいでデータを共有することができ、また物理的な書籍の場合はどこにあったのかを探さなければならない一方で、電子書籍の場合はアプリ内で検索をかければすぐに見つけることができるからです。

また実用書等の場合、付箋を貼ったりする作業が電子的にできる上、それらの振り返りもワンコマンドですぐにジャンプすることができるので復習するときにも便利です。

もちろん人によって紙媒体がいい、電子媒体がいい、という好みは分かれるとは思いますが、電子書籍の良さは十分に伝わっていないようにも感じられるので、あくまで個人的にはまだまだ普及する余地はあるのではと考えています。

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