2016年10月22日

今すぐ音楽ストリーミングアプリを使いたい人にはApple Musicがおすすめ

音楽ストリーミングサービスの戦国時代と呼ばれ、長らく先頭を走ってきたSpotifyもその地位が脅かされつつあります。その筆頭こそアップルが提供しているApple Musicです。

最近音楽ストリーミングアプリがたくさん配信されていますよね。
AppleのApple Musicに、GoogleのGoogle Play Music、老舗のSpotifyに、日本企業からはAWAやLINE MUSICなどが代表的です。Spotifyを除くと全て2015年から2016年にかけてリリースされていますし、Spotifyも日本でのサービス展開は2016年からですから、この1年で本当に音楽視聴環境がガラリと変わった印象があります。

90年代は音楽といえばCDで聞くのが当たり前で、当時はCD販売も毎年何本もミリオンヒットになるなどJ-POP黄金時代なんて呼ばれました。その後はTSUTAYAなどのレンタルショップによるCDレンタルが流行して、それをMDに録音されるようになると、CDが売れなくなった、なんて声も聞かれるようになりました。

日本ではあまり進まなかったのですが、それからは諸外国ではダウンロード販売が一般的になりました。iPodがヒットして、音楽をパソコンのiTunesで管理することがスタンダードになったことで、iTunes経由で新曲をダウンロードする方が便利だという流れになったのです。

こうして音楽のデジタル化がどんどん進むにつれ、実は海外では音楽は違法ダウンロードすることが余りにも一般化しすぎるという問題が生じました。日本ではCDが売れなくなった、とメディアが報道していましたが、海外の違法ダウンロード問題はその比ではありません。
実は市場で見ると日本はアメリカの次に位置する音楽大国で、今でもCDが一定数売れている珍しい国なんです。イギリスのような音楽の発信地ですら音楽の市場は縮小しており、それだけ音楽のデジタル化は音楽業界にとって悩ましいものでした。

そんな時に登場したのがSpotifyというスウェーデンの音楽ストリーミングサービスで、これは従来のダウンロード販売から、月額料金を支払うことでSpotifyが提供している曲が聴き放題になるというサブスクリプション型のモデルです。また最近のアプリは月額料金の支払いが必須ですが、Spotifyは無料会員でも広告表示されることを除けば原則聴き放題だということもあり、世界中で1億人以上のユーザーを抱える大ヒットサービスになりました。

こうした無料でも聴き放題のサービスがでてきたことで、違法ダウンロードへの対策になるという側面が期待されています。違法ダウンロードしている人は法的リスクを犯しており、また様々なサイトからほしい曲を探すという手間がありますので、Spotifyで聴いてしまったほうが楽だという理由です。
しかし一方で当時はストリーミングに対して一部の音楽業界は批判的で、Spotifyに楽曲を提供したことで、売上が落ちたという声も多く聞かれるようになりました。

ストリーミングサービスでは音楽レーベルとの契約で1再生あたりいくらという契約がされるのですが、大体の相場が1再生辺り0.16円ほどとされています。これはカラオケのようにたくさん再生されればされるほどアーティストにお金が入るようになるのですが、弱小のアーティストにとっては全く見向きしてもらえず何の収益もあげられなくなったという人も存在しているのです。

しかし時代は利便性からどんどんストリーミングサービスに傾き、ご存知のように現在ではAppleやGoogleを始めとして大手IT企業が次々とストリーミング事業に参入しています。
日本でもAWAやLINE MUSICが1000万前後のダウンロード数を誇っており、既に音楽好きの方はこういったスマホアプリをダウンロードして有料化員になっている人も多いのではないでしょうか?

Apple Musicとは

Apple Musicとはその名の通りApple社が提供する音楽ストリーミングサービスで、2015年7月1日の深夜0時から配信されました。
分かりづらいかもしれませんが、実はそのような名前のアプリはAndroid以外ではなくて、PCではiTunesの中に、iPhoneならデフォルトのミュージックアプリの中に組み込まれています。Androidの場合はAppleのアプリが予め入っていないのでGoogle Playからダウンロードする必要があります。

楽曲数は公称では3000万曲としているのですが、実は日本からだと数百万曲しか聞けません。多くのブログでは3000万曲以上だと紹介していますが、それはアメリカやカナダといった一部地域のみで、日本を始め大半の国では契約の問題からか数百万曲の配信に留まっています。

そのため実際には楽曲数はAWAやLINE MUSICのような国産アプリの方が多いのが実情です。
ただしお国柄に合わせて配信楽曲を切り替えているため、邦楽数は国産アプリとほとんど同じですし、メジャーな曲は大体Apple Musciにも含まれているので、特に不便に感じることはあまりないと思います。
かなりの音楽マニアでマイナーな洋楽まで聞きたいという方は、別のアプリにしたほうがいいかもしれませんね。

Apple Musicのメリット

Apple Musicがオススメだと思う理由はなんといってもiTunesやミュージックアプリの中に組み込まれていることで、Apple Musicを使えば別の音楽アプリをダウンロードしなくても、もともとある環境の中だけで完結するということです。

これは具体的にどのようなメリットがあるのかというと、自分のスマホやPCに入っている曲とストリーミングが聴ける曲を同じプレイリストの中に組み合わせられるので、既に持ってる曲をダウンロードしたり、プレイリストに入れ直すという作業が不要だということです。
特にもともと音楽をiPhoneやPCで管理していた人にとっては、別の音楽アプリを使う場合はわざわざプレイリストを作り直したり、好きな曲を逐一お気に入り登録しなければならないのでかなり手間になると思います。

個人的にはこれだけでもApple Musicにすると決めたのですが、それだけではありません。

まず家族で使いたい方は断然Apple Musicがお得です。価格プランにはパーソナルだと月額980円ですが、ファミリーメンバーシップを適用するとなんと1480円で最大6人まで利用することができます。
最大で7割引き以上になるのですから、大変お得です。案外他のアプリはファミリープランを設けていないので、家族で使われる方はApple Music一択と言って良いかもしれません。

またレコメンド機能として「For You」というものがあり、これを有効にすることで自分が所有・視聴した音楽に合わせておすすめの曲をリストアップしてくれます。まあレコメンド機能自体は、他の競合アプリにもある機能なのですが。
このレコメンド機能はストリーミングサービス最大の特徴で、自分が知らなかったり曲名がわからなかっけど、気にいるであろう曲をほとんど無限に提示してくれるので、新しい曲に出会うための絶好の機会です。
適当にFor Youの曲を流していれば流行にも乗れますし、作業中にでも流しっぱなしにすることもできますから、何かと便利です。

そしてプレイリストが競合サービスよりも質が高いという利点があります。
どうやらApple Musicで公開されているプレイリストはプロのDJなどが作成しているようで、公開されているプレイリストはほとんどハズレ無しです。
ただ邦楽の特定のジャンルとかはどうしても数が少なくなってしまうのが難点ではあります。

最後に通信量が少ないこともスマホユーザーにとっては大事な要素でしょう。
AWAやLINE MUSICなどと比較された検証結果がネット上に出ていますが、それによるとApple Musicが最もダウンロード容量が小さいことが判明しています。
また初回視聴時に曲が完全な形でダウンロードされるので、2回目以降は全く通信が発生しないのも特徴です。その他のアプリだと2回目でも微量な通信が発生してしまうのですが、Apple Muiscはオフラインでも何ら問題なく視聴することができます。

Apple Musicのデメリット

これまでApple Musicの良いところを紹介してきましたが、それだけではフェアではないので、競合サービスよりも改善してほしいなと思うところを紹介します。

一点目に歌詞機能が国産アプリよりも利用できる曲が少ないことです。もともとApple Musicには歌詞機能がなかったのですが、最近アップデートが歌詞機能が追加されました。ただし、まだまだ利用できる曲が限られていて、リリース当初から対応していた国産アプリよりも対応数は限られています。

二点目に個人のプレイリストを全体に公開できないことです。
先程プロのDJなどが作成したプレイリストが聴けるといいましたが、その反面、個人のプレイリストを検索して見つけてそれを視聴するということができません。邦楽の特定のジャンルの曲をずっと聞きたい時などには公式のプレイリストだけではボリューム不足を感じることがあり、延々とプレイリストを流していたいという時にすぐにネタが枯渇してしまいます。
ただし友達同士での共有はできるので、音楽好きな友だちがいれば問題ないかもしれません。

最後に冒頭にも言ったように、日本での提供楽曲数が少ないということです。
公称の楽曲数は3000万曲以上となっていますが、日本から聴ける楽曲は数百万曲に留まっています。ですからマイナーな曲もたくさん聞きたい、という方にとってはネックになるかもしれません。

Apple Musicを使う理由

このようにApple Musicは他社との競合アプリと比べて一長一短なところがあります。もちろんApple Musicに限らず、他のアプリも良いところ、悪いところ両方ありますが。

筆者はApple Musicを使っているのですが、なぜ選んだのかを最後に説明させていただきます。
その要因としては「iPhoneの既存アプリの中に組み込まれていること」と「PCからでもiTunesで聴けること」の二点です。

既存の音楽を新たに管理する必要が無いということで、基本的にはApple Musicに決めました。
またPC作業中に聞くことも多いので、専用のPCアプリがあって、しかもそれが慣れ親しんだiTunesだということで、何らストレス無く聞くことができています。

もしストリーミングアプリに興味があるけれど迷っている方がいれば参考になれば幸いです。
Apple Musicは3ヶ月の無料トライアル期間があって、3ヶ月あればおそらく全ての機能を使えると思いますので、ぜひ一度試してみてください。

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