2016年10月23日

腐女子の貯金事情と生態について

腐女子とは主に男性同士の恋愛漫画や小説を好む女子の事を一般的に言います。時には原作では恋愛歓ではない男性キャラをカップリングにして、恋愛関係に発展させていくこともあります。

そんな腐女子の貯金事情と生態についてエッセイ形式で綴られています。

腐女子の活動

腐女子とはただ単に男性同士の漫画や小説を書いたり読んだりするには止まりません。

時には沖縄、北海道から東京のビックサイトで行われる同人誌即売会に遠征したり、それに伴う交通費、ホテル代、お洒落に拘る子ならば衣装代、ヘアカット代、化粧品代も加算されていきます。

私は一回の同人誌即売会遠征に20万円以上を捻出しております。年に大きな同人誌即売会(通称コミックマーケット)に行くだけで40万円以上の出費になります。こんなにお金が掛かる趣味を私は他に知りません。

では何故腐女子でいるの?

何故、腐女子でいるのか……それは私にも分かりません。

将来の為に貯金すれば良いのにってことは冷静な自身の判断で十分理解しているのです。ただでさえ同人誌は薄い上に高い。しかも素人が書いたような幼い絵や文章でも躊躇わず500円を差し出してしまうのはなんなのか…それは一重に作品愛があるからに他なりません。

同じ作品を愛する者への愛情が私たちを突き動かしているのです。これは二次創作を愛する者ならば誰しもが理解してくれることだと思います。

しかも同人誌即売会はただ本を売る買う行為以上の生のやり取りがあるのです。それは所謂萌え語りです。普段はネットを介してしか話せないキャラ萌え談を生のやり取りで出来るのは同人誌即売会だけなのです。
その空間は私たちにはディズニーランド以上の夢の世界に誘ってくれるのです。

コミックマーケットの魅力

コミックマーケットとは同人誌即売会で年に二回ある我々ヲタクにとってのビックイベントです。もはや聖地と言っても過言ではない。

コミックマーケットには普段は会えないような地方の作家さんや友人に会えるチャンスなのです。またコミックマーケットの人口密度はあの聖地メッカの巡礼よりも高いとの噂がありますね。それほどまでもコミックマーケットは人々の憧れを結集したような場所なのです。

コミックマーケットでの支出額

コミックマーケットは以上のことからかなりの出費をしています。なにせ聖地に赴いてる訳ですからね。ただでは帰れません。最低でも30万の出費になっていることでしょう。

それに加えて普段は会えない人とのアフター(即売会の帰りに皆で集まって一緒にご飯を食べること)代金も考慮すれば軽く40万は越えるかもしれません。それでも良いと思えるほどの充足感があるのです。

腐女子にとって生きるとは

腐女子はもはや生活費の残りで趣味に暇を費やしているのではないのです。
趣味に使った給料の残りで生活費を捻出しているのです。だから毎日毎日生活はギリギリです。

いつも友人に『◯◯は趣味に沢山給料使えていいね!さぞかし給料高いのでしょ?』と言われますがそんなことは全然ありません。寧ろ社畜だし薄給で頑張っているのです。その代わり給料日前にはもやしを食って生きています。

実際の貯金額

貯金額は数十万円未満となっています。現在アラサーの私にとってこれは恐らく少ない方に違いありません。それでも一冊の同人誌には変えられない情熱が私にはあるのです。
友人の腐女子に聞いても皆一様に貯金額は少ないです。

裕福な腐女子などいない!

私たち腐女子は上記で述べたように年間100万単位で趣味にお金を費やしています。それゆえ貯金額はとても少ないのです。それでも私たちは幸せです。

100万の貯金よりも100万円分の同人誌に囲まれた方が幸せという人種ですからね。もはや同じ人間と考えない方が良いでしょう。時に親は私のことを珍獣として扱うこともありますが、ほっておいてくれればこれ以上の幸せはありません。

趣味にお金を費やす大切さ

最近の腐女子の流行最近では専らとらスケート関連の漫画の同人誌が熱いですね。皆さんも知ってのこと、現在の女子ファギュア女王のTwitterのアイコンは正に日本のファギュア漫画の絵柄なのです。
腐女子はそれは盛大に歓迎しております。

このように世界的に影響力がある方にヲタクが後押しされると少しドギマギしてしまいますが、やはり嬉しいものです。もっと芸能人の方には腐女子を公言して貰いたいと思うだろうと思うでしょう?
逆です。まったくの逆!寧ろ芸能人には例え腐女子だとしてもテレビで公言して貰いたくないと思うのが本音なのです。何故なら腐女子文化とは本来密かに嗜む文化だからです。

気難し腐女子文化

ここまで読んで頂いた方には腐女子面倒くさい奴らの集団だなと思われる方も中には出てくるかもしれません。本当に腐女子は面倒くさい人種です。本人ですら自覚済みなので目も当てられません。

だからこそ放っておいて欲しいのです。先程私は腐女子は他人の迷惑にはならないと言いました。それは私たちが密かに楽しむ文化を突き進んできた結果なのです。だからこそ安易に此方へ介在されてくると困ります。

だって公共の場で◯◯くんと△△くんのカップリング萌え〜〜とかいってたらドン引きされることまちがいなしですからね。でも腐女子同士が集まるとかなしきなそんな話しか出来なくなるのです。
ですから私たちはレストランでも個室を選ぶし、専ら会合はカラオケルームなど閉じられた世界に引きこもる結果となります。

そんな閉じられた世界な興味がありませんか?
閉じ籠るな!どうせ閉じ籠るなら私たちはと!

私たちは趣味がある、興味がある同士ならば大歓迎で仲に引きずり込みます。

もし、腐女子には興味があるけど、仲間はずれにされたら…と不安に思ってる方がいたならばもったいないです。私たちは常に同志を探していますから!

現在も私は週に4回程は同じ趣味を持つ子同士集まってオフ会をしています。会社にいるときの私とオフ会にいるときの私は自分でも別人か!って思うくらいイキイキとしています。
一人で作品を愛でるのも楽しいですが、同じ趣味を共有する仲間を作るともっと楽しい同人生活が待ってますよ!

結論

本当に腐女子はお金が掛かる趣味なんです。それでも私たちは楽しいし、お金がもったいないなんて考えたことはありません。
腐女子に同人誌買うのを辞めろと言うことは息するのを辞めろと言われるのと同じくらい辛い…生きる存在を否定されているも同然です。

何度もお願いしますが、周りに腐女子がいる方はどうか、放って置いてください。私たちは浪費をしているのではない!経済を回しているのです!しかも誰にも迷惑もかけずに自分も楽しいと言う良いことづくめです。

腐女子の皆さんも胸を張ってお金をたくさん趣味に費やして欲しいですね。

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