2016年10月19日

バレンティン、デスパイネら有力外国人が移籍も?今オフの注目外国人選手

いよいよプロ野球はクライマックスシリーズが終了し、翌日にはドラフト会議、22日(土)からは日本シリーズが開幕となりますが、日本シリーズに出場しないチームにとっては早くもオフの補強が話題になってくる頃合いです。

中でも外国人選手は契約が切れて延長しないとなると他球団が獲得できるので、流動性が高く、毎年話題に上がります。

昨年は中日のルナが広島に、ソフトバンクのスタンリッジがロッテに、ロッテのクルーズが巨人へと有力な外国人の国内移籍もありました。
一方でイ・デホやオスンファンといった大活躍した選手がメジャーリーグへ移籍するなど、日本球界での活躍をステップアップとするケースもあります。

今年はどのような選手が移籍されると予想されているでしょうか。

バレンティン

今オフに最も注目を集めるであろう選手はヤクルトのバレンティンでしょう。
バレンティンは2013年にプロ野球シーズン最多本塁打となる60本を打ち、在籍した6シーズンのうち5シーズンが31本塁打以上、残りの1シーズンも怪我でシーズンを棒に振ったため、フルに出場すれば安定して30本以上が期待できる、高い戦力が期待できる外国人選手です。

一方で2014年は故障でシーズン15試合に留まるなど故障のリスクが有り、また非常にきまぐれな性格であり、気分が乗らない時には怠慢守備をしたり、全力疾走をしないなどの問題児ぶりが露見されます。
もともと獲得時にはイチローが在籍していたマリナーズにおいて、イチローと並ぶ強肩の持ち主として守備面で評価されていたのですが、やる気の問題もありしばしば守備で相手の進塁を許すなど、現在では守備面の不安があります。

ヤクルトは2013年のシーズン60本を打った年に3年契約を結んでおり、今年で契約が切れるものの、契約延長しないのではと見られており、もし移籍市場に出るとなれば長打力不足に悩んでいる球団との争奪戦が繰り広げられると予想されます。
現在は資金力に余裕があり、かつ長打を求めている巨人、阪神、ソフトバンクあたりが名乗りを挙げています。

デスパイネ

世界有数の野球大国で知られるキューバリーグで、4割30本という高い成績を収め、キューバの英雄とも言われるデスパイネがロッテの3シーズン目を迎え、今年始めてキューバリーグへの離脱もなく、フルにNPBのシーズンを過ごしました。

キャリアハイとなる24本塁打に、打率.280とロッテの主砲として活躍しましたが、社会主義国であるキューバの選手事情が特殊で、残留交渉はキューバ政府を通じて行わなければならず、本人や球団は残留を希望しているものの、政府との交渉がまとまらなければ離脱、あるいは移籍の可能性があります。

ただしデスパイネ自身はロッテで現役を終えたいと発言しており、残留が濃厚と見られています。

ギャレット

メジャー通算122本の実績を持つ大砲は、今年巨人でチーム2位となる24本塁打を放ちました。
当初は日本球界の投手へ適応できず、不振に苦しんだ時期もありましたが、積極的に適応するべく真面目に練習に取り組み、徐々に成績を伸ばしていきました。

年俸は3億円と高いものの、長打力がそれほど高くはない巨人にとって欠かせない戦力です。
まだ確定ではないものの巨人としても契約を延長し残留させる方向です。

ビシエド

ビシエドはホワイトソックス時代にメジャーでシーズン25本塁打を打ち、将来を嘱望されていた選手です。2015年オフに単年契約の1.7億円で入団しています。

今シーズンで契約が切れますが、チーム最多の22本塁打を打っており、中日はビシエドを除いて20本塁打を超えている選手がいないため、貴重な大砲として貢献しました。
選手本人も球団も残留させる方向なようです。

ケーシー・マギーが日本球界復帰の噂も?

日本球界でかつて助っ人外国人として活躍し、メジャーリーグに羽ばたいたものの、メジャーで思うような決を残せなかった選手が、再び日本に復帰するケースもあります。

2013年に打率.292、28本、93打点という目覚ましい活躍で楽天初の日本一に貢献したケーシー・マギーが日本球界に復帰する可能性があると言われています。

メジャー復帰となったマイアミ・マーリンズでは高いアベレージを残し、球団初のカムバック賞に輝きました。

しかしその後、ジャイアンツ、マーリンズ、タイガースと渡り歩くもやはり結果は残せずにいる状況のため、日本球団が獲得を調査しているとの報道があります。
楽天時代は積極的に日本の野球に馴染もうと尽力し、結果を残していただけに、復帰となれば非常に期待のできる選手です。

李大浩も日本復帰あるか?

李大浩といえばオリックス、ソフトバンクと渡り歩き、いずれも主砲として活躍していた韓国のスラッガーです昨年メジャーリーグのシアトル・マリナーズに移籍しています。

マリナーズでは104試合に出場し、打率.253、14本、49打点と一定の成績を残していますが、スタメン出場は半分以下に留まり、対左投手の専門として使われることもあったことから、本人は出場機会を求めて日本復帰を希望しているそうです。

既に楽天が獲得調査に乗り出しており、過去の実績からするに活躍する確度が高いだけに、他の球団も名乗りを上げるかもしれません。

外国人選手市場について

プロ野球では外国人枠が支配下登録こそ無制限ですが、出場選手登録可能な選手は4人までとされており、今年の広島のようにレギュラー格の選手が2軍に溢れてしまうこともあります。
一方で、日本人で長打力のある選手は恒常的に不足しているため、一発のある外国人選手への需要が高いのも事実です。

今年もメジャーリーグからギャレットが入団し、高い長打力を発揮したように、ここに挙げられていない選手で日本球界にやってくる選手もいるでしょう。
来年はどのような外国人選手の陣容になるのか注目です。

2016年のプロ野球外国人助っ人をランキング形式で紹介
2016年のプロ野球外国人助っ人をランキング形式で紹介
この記事は、運営チームとユーザーの投票によって「おすすめ」された、人気の「2016年におけるプロ野球外国人助っ人」をランキング形式で紹介しています。1位から順に表示され、スクロールするほどランキング下位になります。ランキングごとに選手のYouTube動画を貼ってあるので、そこから動画をお楽しみください。 この記事を通じて、応援したくなる外国人助っ人選手を見つけたり、プロ野球にもっと関心を持っていただけたのならば幸いです。 プロ野球の記事は以下のようなものもありますので、是非読んでみてください。 【パ・リーグ】活躍した選手 / 本塁打ランキング / 投手勝利数ランキング 【セ・リーグ】活躍した選手 / 本塁打ランキング / 投手勝利数ランキング

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